お気に入りのダメージ加工のジーンズの穴が広がってしまい、太ももがのぞくように...。長く履いているうちに、裾もボロボロ。20代ならいざ知らず、40代ともなると履くのもためらわれる。とはいえ、愛着もあるし捨てがたい。
そんな困りごとを解決してくれる『おうちでできちゃう！カスタマイズお直し』（新星出版社）が11月2日に発売された。
本書は、プロは教える自宅でできるお直しの実用書だ。自分でできたらうれしいお直しの手順とワザを分かりやすく解説する。
セーターやくつ下の穴を可愛く繕う技法「ダーニング」から、履きこんだデニムを綺麗にリペアする方法、よれてしまった袖や衿のデザインをアレンジするワザ、コートの丈を短くする方法までカバーしている。自分の体型や、アイテムの傷み具合によって、プラスアルファのデザインを加えておしゃれにリメイクする方法を多数掲載されている。
傷んでいるけど、サイズが合わなくなったけど、お気に入りの服が処分できないままになっているという方は、ぜひチェックしてほしい１冊だ。
著者は、洋服のお直しとカフェを縫い合わせて誕生した自由が丘の「nucafe（ヌーカフェ）」のお直し職人・髙畠海さん。全国から寄せられるお直し要望に、センスをプラスして生まれ変わらせる達人だ。2013年からNHK「すてきにハンドメイド」の講師も務めている。
まずは、くつ下やセーターの穴を補修する「ダーニング」のワザをマスターするところから始めるのがオススメ。基本から学んで、徐々に袖やシルエットにまで手を伸ばしていこう。
初心者さんでも迷うことはないように、用意するものや基本が明記されている。全ての工程において写真付きで分かりやすく解説されているので、なんとか自分でできそう。
服のダメージやデザインを変えられるだけではなく、もっと自分に合ったアイテムへとカスタマイズできるお直し法は必見である。
本書の内容は下記の通りである。
Part1 ダーニングから始めるカスタマイズお直し
Part2 カスタマイズお直しのきほん
Part3 衿と袖のカスタマイズお直し
Part4 シルエット＆デザインのカスタマイズお直し
洋服の悩みを解消するだけでなく、より素敵に自分好みに変身させられるカスタマイズお直しのワザをマスターできたら、ファッションの楽しみが広がっていくだろう。秋の夜長にお気に入りのあの服のお直しにチャレンジしてみてはいかが。
お直し職人 山口県立大学家政学部卒業、山口県立大学院国際文化学研究科修了。2002年フィンランド・ヘルシンキ芸術デザイン大学（現アールト大学）ファッションショー「HIMO」参加。在学中よりミュージカルやダンスの舞台衣装制作、各種イベントの衣装制作に携わる。 現在は、自由が丘の「nucafe」にてサイズ直しからデザインリメイクまでを行うかたわら、2013年からNHK「すてきにハンドメイド」の講師もつとめる。著書に、nucafe名義で『シャツのお直し』（文化出版局）、『手ぬいでできちゃう！服のお直し』（新星出版社）がある。
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