人気料理研究家の藤井恵さんは、40代後半から体のあちこちにトラブルが起こり、アレルギー症状にも悩まされたという。そんな彼女が不調改善に取り組んでいるのは大豆を食べることだ。
藤井さんが気を付けているのは、食物繊維をしっかりとって腸を健康的に保つこと。その一つとして食物繊維が非常に多い大豆が大活躍する。さらに、更年期症状が気になり始める40代以上の女性に欠かせない、たんぱく質やイソフラボンも豊富な健康食材だ。
近著、『藤井恵の毎日大豆』(主婦の友社)では、大豆を手軽に摂れるレシピを紹介している。
藤井さんが実施している食べ方は「大豆氷」と「蒸しゆで大豆」だ。料理研究家としての試行錯誤から、本書ではこれらをラクにおいしく調理する方法が紹介されている。
大豆氷は、大豆を水に浸してからミキサーにかけてペースト状にして凍らせたものだ。加熱はしていないので生の状態だが、砕いてあるので火が通りやすく、汁物や煮物などに手軽に加えられる。
大豆を水に浸したあとすりつぶしたものを「呉」といい、呉をみそ汁に入れたものを呉汁という。昔から伝わる郷土料理でもある。
和食のイメージがあるが、ポタージュやシチューにも使える。優しい味で食欲のない朝にもおすすめ。たんぱく質も野菜もとれて栄養バランスも抜群だ。
食物繊維の多いきのこは、大豆と一緒に食べるとよりデトックス効果が期待できる。
時間のあるときに大豆氷をまとめて作り、冷凍庫に入れておけば、さっと使える。調理しやすいので気軽に大豆を摂取できてうれしい。
少ない水で、ふたをして蒸すようにゆでる「蒸しゆで大豆」は、栄養や味、香りが残ることが期待できる。そのまま食べてもおいしいし、トッピングとしておかずに加えても手軽だ。ごはんに加えると糖質オフにもなる。
グリーンサラダにトッピングすれば、たんぱく質をちょい足しできる。
海藻類でミネラルを補給しつつ、蒸しゆで大豆で食べ応えもUP。
肉類との相性も◎。普段のおかずを健康的にボリュームアップできる。
ごはんに混ぜれば、糖質オフにもなる。
「大豆」ひとつでこれだけ多くのバリエーションを生み出せるのは、藤井さんならでは。おいしく、無理なく大豆を取り入れられる工夫が満載だ。
大豆氷や蒸しゆで大豆を常備しておけば、和洋中、さまざまな料理にアレンジがきく。まずは手軽な「蒸し大豆」のトッピングから、試してみてはいかが?
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