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知ってますか? 秋祭りと夏祭りの感じが違うわけ!

 秋祭りのシーズン真っ盛り、といいたいところだが、新型コロナウィルスの影響で、今年は開催を見送るケースも多くあるようだ。

 盛大にお祭りを開催できる日を心待ちにして、今は次に行きたいお祭り探しをしてみてはいかがだろうか。

写真は、『一度は観たい 日本の祭り』(昭文社)


 『一度は観たい 日本の祭り』(昭文社)は、その名の通り、日本各地のお祭りの中から、昭文社の編集部が選んだ88のお祭りが写真付きで収録されている。

 皆さんがご存じのお祭りも掲載されていると思うので、親しみを込めて探してみてはいかがだろうか。

 評者は、かねてから一度ぜひ行ってみたいお祭りがあり、思わずそのページで手が止まった。そのお祭りは「秋田竿灯まつり」。

 米俵に見立てた数多くの提灯をつるした竹竿が秋田の夜を彩る。竿は手で持つのは当たり前で、腰や肩などにのせてバランスを保つ技が観客を惹きつける魅力の一つになっているそうだ。

 竿につける提灯は大きい「大若」と呼ばれるもので46個、その重さは50Kg、竿の長さは12メートルというから、その技量も見どころに違いない。本書には、その圧巻の様子が写真で紹介されている。

 そしてもうひとつ、いかにもインスタ映えしそうで凝視したのが「かつうらビッグひな祭り」。この景色は、SNSにあげるかどうかは別として、写真に収めてみたい情景に思えた。スケールも色も注目度は抜群に違いない。

付録は「日本の祭り地図」

 本書には、お祭りの紹介だけでなく、お祭りを楽しむ上での基礎知識も紹介されている。その中で特に印象に残ったのは、春や秋の祭りより、夏祭りの威勢がよい傾向がある理由について。

 春や秋のお祭りは五穀豊穣への願いや感謝が込められたものが多く、夏祭りは疫病退散を願うものが多いので威勢が良い傾向があるのだそうだ。

 なお、本書の各お祭りのページにも、知ればもっと楽しくなる情報がまとめられているので、雑学として読んでも十分面白い。

 そして、本書には付録「日本の祭り地図」が付いている。新型コロナウィルスが落ち着いたらどこに出かけるか、地図を広げるだけでも気持ちが明るくなるかもしれない。



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