コロナ禍のため、多くの会場では無観客で開催される東京オリンピック。会場に行けなくても、テレビ放送や配信で選手を応援し、競技を楽しみ、元気をもらうことができる。ただ、ルールを知らない競技もあるし見どころがよくわからない、という人も多いのではないだろうか。本記事では、オリンピックを楽しむための本を3冊紹介する。
一冊目に紹介するのは松岡修造さんの『人生が変わる!東京五輪を1000%楽しむ本』(宝島社)。熱血で常にポジティブのイメージがある松岡さん。しかし、コロナ禍で「本当に開催できるのだろうか」「本当に自分は頑張っていいのか」などと出場選手の気持ちを想像して、彼でさえ相当落ち込んでしまったと言う。松岡さんは様々な選手にインタビューをし、観る側は何が出来るだろうと考えた結果、ある結論に至った。それは、「彼らを『応援』することで、改めてネガティブな状態にある自分を乗り越え、変えていくことだってできるはずだ」というものだった。「応援」は誰のためでもなく自分のためにするものだという松岡さんから「応援」のヒントをもらい、応援することで新しい気づきを得ることができる。
本書のChapter02と03ではオリンピックとパラリンピックの全競技徹底解説があり、それぞれ3つの応援ポイントのほか、「これだけはおさえておきたい早わかりルール」も掲載されている。また、Chapter05の「東京パラリンピックに懸けるパラリンピアンの思い」も見どころだ。巻末には「オリンピック&パラリンピック日程表」が収録されている。タイトルのとおりこれを読んでおけばオリンピックを1000%楽しむことができそうだ。
続いて紹介するのは「ザテレビジョン増刊 東京2020オリンピック テレビ&配信オフィシャル観戦ブック」(KADOKAWA)。本誌は、唯一となるテレビ&配信情報に特化したオフィシャルブックだ。コロナ禍で、テレビやスマホ、タブレット、パソコンで楽しむことになるオリンピック。一家に一冊あるとオリンピックをより楽しめる。
本誌には、NHKと民放、BSの放送スケジュールに加え、毎日の競技日程と、その日の注目競技がひと目でわかる日めくりデイリー解説が付いている。さらに全33競技の日本代表選手やメダル獲得までの道筋などをわかりやすく解説している「競技ガイド」も収録。電子書籍版もあるのでどこからでもお手軽にチェックすることができる。
最後に「Sports Graphic Number 1031号」(文藝春秋)を紹介する。本誌は「オリンピック開幕直前特集『東京に、凱歌を。』」を特集している。一番の見どころは、競泳の池江璃花子選手とフィギュアスケートの羽生結弦選手による14ページにわたる対談だ。実は二人が対談するのは本誌でのこの企画が初めて。テーマは、2人の共通点、五輪という舞台で戦う意味、これまで出場した五輪の秘話、そして近況までと多岐に渡っている。
「Number」の編集長・宇賀康之さんは以下のようにコメントしている。
「オリンピック開幕を前に、特別なアスリート2人の対談が実現し、話題は多岐にわたりました。かつてない逆風が吹いている東京大会ですが、オリンピックという大舞台に、トップアスリートたちはどんな気持ちで臨むのか。その思いを知っていただければ幸いです」
選手たちにとっても不安が大きいであろう今大会。直接応援の声を届けることはできなくても、逆境の中で戦う選手たちが悔いなく力を出し切れるよう、心からエールを送りたい。
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