「い~~よね~~飲み会行って。わたしは会社の飲み会でもノンアルで我慢してるのにね~~~ 。っていうか朝、子どもの送りをするわけじゃないし夜のうちに保育園の準備くらいやってくれないわけ?」
3人の男児と夫と暮らす兼業主婦の「はな」は、夫への嫌味を止めることができない。夫が会社の飲み会に行けば、「は~子どもが可哀想。パパ帰らないの?って心配してたよ。いいよね~パパは。そんなの知ったこっちゃないんでしょ?」と攻撃。朝食を作ってくれたら「はー!...作るだけの人はいいよね~」と、感謝の言葉もない。子どもたちを公園に連れて行っても、「え――まだ1時間しか経ってない。本当に公園に行ったの?」と嫌味を放つ。夫の心を的にしたかのように、鋭い言葉をダーツのように投げつづけてしまうのだ。
『夫にキレる私をとめられない』(KADOKAWA)は、どうしても夫に対して優しくできない妻の心情を描いたコミックエッセイ。『夫を捨てたい。』(祥伝社)で共働きワンオペ妻のつらさを描き、大反響となったいくたはなさんの最新刊だ。
兼業主婦として、仕事に家事、育児、に全力投球する「はな」は疲れきっていた。長男が生まれても、夫は朝まで飲んで家に帰るのが当たり前な日々が続いていたが、次男出産を機に一気に育メンへと覚醒。家事や育児に積極的になり、妻の負担もかなり減少し、幸せな家庭を築いているはずだった。
周りから見ても、もちろん妻である自分から見ても、家事も育児も協力的な完璧な夫なのに、どうしても「はな」は、夫に対して心無い対応を取り、きつい言葉を投げつけてしまう。
自分でもどうして辛く当たってしまうのか分からないまま、暴言、八つ当たり、嫌味を繰り返し、嫉妬も含めて様々な最低な感情が抑えられない。
ある日、夫から「ママのそれ、モラハラだと思うんだ」と言われる。
本書は、育メンへと変身した夫との付き合い方が分からなくなり、家庭を壊す振る舞いを止められなかった妻の後悔の記録である。
もくじは下記の通りだ。
はじめに
登場人物紹介
1章 夫に嫌味がとまらない
2章 寝ない赤ちゃんと頑張るわたし
3章 次男の入院
4章 3人目の妊娠は会社に報告しづらい
5章 後悔したまま死にたくない
6章 わたしは会社のお荷物社員?
7章 わたしの中でくすぶる「不平等感」
8章 モラハラ妻から脱したい
9章 なんで一番大事な人を大切に扱えなかったんだろう
おわりに
あとがき
何が「はな」を追い詰めてモラハラ妻にしてしまったのか? そこから、どんなふうに立ち直っていくのか?
隠しておきたい自分を赤裸々に描いたはなさんの懺悔の記録を、あなたはどう受け止める?
■いくたはなさんプロフィール
会社員として働きながら、育児の体験談や夫婦の出来事をイラストや漫画で描き、インスタグラムに投稿。2016年から始めたインスタグラムのアカウントのフォロワーは、22万人(2021年9月現在)にのぼる。著作に『#こじらせ処女の初彼氏』(光文社)や『夫を捨てたい。』(祥伝社)がある。
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