子どもはたくさん病気をする。そのたびに、すぐに病院に連れていくべきか、もう少し様子をみるべきか、どのように見たらいいのか?と、迷うことが多い。 そんな悩めるパパとママ必見の『病院に行く前に知っておきたいこと』(アクセスインターナショナル)が発売された。
本誌は、パパのための育児メディア「FQ JAPAN(エフキュージャパン)」の増刊号で、子どもの病気と安心して向き合うための「医療のかかり方」に関する悩みや不安を解決する1冊である。
著者の阿真京子さんは、息子が生後9カ月の時に救急搬送されたことで、子どもの医療に関して親がきちんと把握しておく重要性を痛感したという。そこで、2007年には「一般社団法人 知ろう小児医療守ろう子ども達の会」を設立し、小児科医による講座を過去に160回以上開催し、親の不安に寄り添ってきた。会自体は2020年に解散してしまったが、多くのパパ、ママにとって不安を取り除く機会となった。
それらの経験を生かし、本誌には受診の目安や、子どもと関わっているからこそ分かる普段の様子との違い、さらに医師への「観察・記録・伝達」のテクニックを、医療監修のもと分かりやすくまとめている。先輩ママだから分かる視点や、様々な活動を通して多くの医師と関わったことで学んだ視点を余すところなく凝縮されているのもポイント。
乳幼児から中高生まで、親御さんはもちろん、子どもに関わる全ての人に知っておいてほしい情報が満載だ。
本誌では、子どもによくある咳、熱、吐く、下痢の4つの症状について、それぞれ受診の目安を解説している。
とはいえ、書かれている条件をすべてクリアしなくてはならないわけではなく、あくまで「この程度までは、おうちで見ていてもかまわない」という目安だ。大切なのは、「急がなければならないとき」(救急の目安)を知り、そこに該当するときは、「迷わずに行くこと」だという。
ぐったりしている、様子がおかしい、いつもと違う、何か変、といったように、親が思うこの感覚はとても大切であると、多くの小児科医が口をそろえていいます。
いつもと違って何か変、と感じたら迷わずに病院へ行くことが必要です。
そのほか、医者コラムや救急受診の目安チェックシートなども必見だ。
目次は、以下の通り。
子どもの病気は突然やってくる。本誌は、病院に行く前に普段からできることについても解説しているので、チェックしておきたい。リビングに置いておきたい1冊だ。
■阿真京子(あま・きょうこ)さんプロフィール
三児の母。特定非営利活動法人日本医療政策機構フェロー。一般社団法人日本医療受診支援研究機構理事。東京立正短期大学幼児教育専攻科非常勤講師。和つなぎプロジェクトコーディネーター。2007年4月、「一般社団法人 知ろう小児科医 守ろう子どもたちの会」設立。13年間代表を務め、厚生労働省の「上手な医療のかかり方」事業において、自治体の啓発事業決定を機に、20年4月末日解散。21年1月、クラウドファンディングで、コロナ禍であっても、コロナ禍だからこそ必要な「医療のかかり方」を伝えるプロジェクトを立ち上げ、多くの支援者を得て、本書とお薬手帳を制作。また、「病院にいく前に知っておきたいこと」をまとめた「子どもと医療」プロジェクトをスタートさせた。
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