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毒親に育てられた私は、どうやって子どもを愛したらいいの? 『実家が放してくれません』

実家が放してくれません

   実家からの圧力や親との関係、見えない呪縛など、実家との断ちがたい関係性に切り込んだコミックエッセイ『実家が放してくれません』(集英社)が7月5日に発売された。

   WEBサイト「よみタイ」で大好評だった連載作品に、新たな書下ろしや小島慶子さんの巻末エッセイを収録して単行本になった。

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   主人公のアサは結婚をして、夫のエイトと一軒家に住み始めた。何度も転職を繰り返している夫の心配をしながら、平穏な日々を過ごしていた二人。念願だった第一子にも恵まれ、幸せな毎日を過ごすはずだった。

   しかし、子供が出来てからというもの、孫の顔を見ることを理由に実母が頻繁に訪ねてくるようになった。そんな実母の言動を見ていると、アサが幼かった頃の苦い記憶が蘇る。

   実母に愛された記憶がないと感じるアサは、自分もいつしか母と同じように毒親になってしまうのではないかと不安を抱えながら子育てをするようになった――。

心にいつまでも真っ黒い塊がある
わたしもいつか毒親になるの?
この苦しみの塊を親もどこかからパスされたの?

   本書の目次は下記の通りである。

1. いい天気の日に「仕事見つかりそう?」は言いにくいものです
2. 昔から幸せな家庭への思い入れが強いから
3. 親になるのが怖い
4. 赤ん坊の存在は実家の母を呼び込んだ
5. 母が訪ねて来た日は夫が大嫌いになります
6. 母に愛された記憶がないのは育児のハンデです
7. 結婚に失敗したらほら見たことかって言われる
8. 息子を見ると自分の子供時代の暗い記憶がよみがえります
9. 母はいつも私のテリトリーへ侵入してきました
10. 親の家さえ出たら幸せになれると思ってた
11. 視界に母がいるとダメ人間に戻ってしまう
12. お母さんは怒るって決めたら怒るから
13. 私は「きちんとした家」の子じゃない
14. 私の中で母を殺さなければいけない
15. あの親が育てたなら私もまともじゃないかも
16. 自分の躾に親の影を感じます

   様々なことを乗り越えながら、やがてアサは母親から、家系から、そして今の家から離れ、新しい生活へと向かう。その過程に何があったのか、ぜひ読んでみて!

■まきりえこさんプロフィール

   漫画家、イラストレーター、コミックエッセイスト。著書に『小学生男子(ダンスィ)のトリセツ』『園児(エンジィ)のトリセツ』『夫が骨肉腫になりました』『片づけられない・捨てられない 夫を変えて汚部屋がキレイになりました』『うちの猫マッチョ』『"お金を入れるだけ"で+50万円貯まる 実録クリアファイル家計簿』(いちのせかつみ監修)、イラストを担当した書籍『お母さんのための「くじけない」男の子の育て方』(小崎恭弘著)など。


※画像提供:集英社

 
  • 書名 実家が放してくれません
  • 監修・編集・著者名まき りえこ 著
  • 出版社名集英社
  • 出版年月日2021年7月 5日
  • 定価1,320 円 (税込)
  • ISBN9784087880618

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