本を知る。本で知る。

パパママたちのリアルな疑問、質問に、とことん答えた「性教育」のお助けガイド

『初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書』

   思春期の子どもをもつ親には、ここ数年増えているSNSを使った性犯罪が他人事だとは思えない。そこから子どもたちを守るためには、正しい性教育も必要になってくる。

   ただ、親も子も教育現場において正しい性教育を受けていないことから、何からどう始めていいのかが悩み。

   そこでオススメしたいのが『初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書』(学研プラス)である。

book_20210819144511.jpg

   パパママが感じているリアルな疑問に丁寧に答えてくれる本書のポイントは、下記の点だ。

・現役パパママ60人に取材を敢行、性教育の素朴な疑問&解答で学べるケーススタディ。
・自身も子育て奮闘中、人気イラストレーターのアベナオミさんが著者と強力タッグ。
・今まで語られにくかった、性教育における「パパ」の役割を明確に指南。
・子育てといえばこの方、タレントのつるの剛士さんが、著者との対談に登場。

   「教科書」というタイトルがつけられているものの、マンガを多用しているので、親子で読みやすいカジュアルな紙面がうれしい。加えて、学校で使われているような物理的情報だけでなく、多くの親が実際に体験した「困った」シーンをもとに内容を構成され、ベストな準備と子どもへの伝え方について分かりやすくまとめている。

book_20210819144531.jpg

book_20210819144544.jpg

   子どもの質問は、突然やってくる。まだ小さいからと思っていても、将来質問された時のために、知識として身につけておきたい。

   これからますます性教育の重要性が高まることだろう。我が子を性の禍いから守りたい、性犯罪の被害者にも加害者にしたくないという、親なら誰しも願うことに応えてくれる強い味方が本書だ。家族で一緒に過ごす時間が増えている今こそ、親子で一緒に学び、活用したい。

■著者・川村真奈美さんプロフィール
産婦人科医。三重北医療センターいなべ総合病院産婦人科部長。1987 年名古屋市立大学医学部卒業。産婦人科医になってから、性暴力などによる望まぬ妊娠によって生まれてくる子どもや乳児遺棄の問題を目の当たりにし、女性の体の健康教育と学校においての正しい性教育の必要性を痛感。教育委員会に働きかけ、小学校から高校までの性教育の講義を開始。延べ3万人に性の講演を行ってきた。女性自らが実行できる避妊法であるピルの普及にも力を入れている。

■イラストレーター・アベナオミさんプロフィール
イラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。1985年生まれ、真面目な夫と共に2男1女の3 兄妹の育児に奮闘中。東日本大震災の被災体験をもとに、イラストを通じた防災啓蒙活動を開始。災害時に起きる性犯罪や子どもへの虐待などの惨状を知り、災害時の防犯にも関心を持ちつつ、育児を通じた悩みを解消するための書籍に多く携わる。著書に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(学研プラス)などがある。


※画像提供:学研プラス

 
  • 書名 『初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書』
  • 監修・編集・著者名川村真奈美 著
    アベナオミ イラスト
  • 出版社名学研プラス
  • 出版年月日2021年7月29日
  • 定価1,430円 (税込)
  • 判型・ページ数A5判・160ページ
  • ISBN9784058016640

オンライン書店

実用書の一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?