自宅で料理を作るとき、手間をあまりかけたくないけれど、飽きないように色々なものを食べたい。味が単調になるのも困る。今回紹介するのは、料理の基本となる調味料を軸にした、手元に置いておくととても便利な一冊。
『一度覚えたら一生おいしい!あやの魔法の調味料レシピ』(宝島社)は、Instagramで14万人を超えるフォロワーを持つ、あやさん初のレシピ本。あやさんのレシピの源は、新橋で小料理屋を営んでいた祖母と働きながらも毎日台所に立っていた母が目分量で作っていた料理とのこと。あやさん自身が結婚し、フルタイムで働きながら家事をする中で、大好きだった料理がつらくなることも......。そんな中たどり着いたのが美味しさと手軽さを兼ね備えた「合わせ調味料」。この魔法の合わせ調味料は38種類あり、181の料理ができる優れものだ。
魔法の調味料を使うメリットは以下3つ。
・魔法の調味料=シンプルな比率&分量!
・まぜるだけ、和えるだけだからラクちん!
・味がぴたりと決まる
また、料理初心者がつまずきがちな「少々」や「ひとつまみ」という表現についても丁寧に解説。「少々」は親指と人差し指の2本で自然につまんだ量で小さじ1/8くらいが目安とのこと。「ひとつまみ」は親指、人差し指、中指の3本でつまんだ量で小さじ1/5くらいが目安だそうだ。
普段料理をあまり作らない記者が本書を見ながらいくつか作ってみた。その中から特に夏に食べたい料理を2品紹介する。
おしゃれなカフェ飯の印象が強い「タコライス」。あやさんにかかれば、あっという間に作れてしまう。作り方は簡単で、合いびき肉を魔法の調味料である「洋食のタレ」で炒めて野菜とともに盛り付けていくだけ。
「洋食のタレ」はトマトケチャップとウスターソースと酒を2:1:1の割合で混ぜ合わせる。
20分ほどで、カラフルでインスタ映えするタコライスが完成した。どこか懐かしい味のする洋食のタレ。お肉の味がしっかりしていたので、野菜とのバランスがよかった。また、お昼に作って食べたのだが、ボリューム満点で間食する必要がないほど。夕飯までしっかり腹持ちした。
夏はさっぱりした料理が食べたくなる。ということで、「オクラとトマトのマリネ」を作ってみた。作り方は、トマトを湯剥きし、オクラを茹でて、魔法の調味料である「マリネの素」で和えるだけ。「マリネの素」は、酢とオリーブオイルを1:2の割合で混ぜ、そこに砂糖・塩・こしょうを各少々。
彩りもきれいで夕飯の副菜の一品に。酸味がほどよく、トマトの甘みが引き立ってとても美味しかった。冷蔵庫で冷やしてから食べると最高だ。
ひとつの調味料を軸にいくつかの料理を作れるので、味もしっかり決まるうえに時短になるレシピの数々。巻末の、切り抜いて台所に置いておける「合わせ調味料レシピカード」も便利だ。料理初心者の方から、料理をわかっている主婦の方にもおすすめの一冊。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?