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眠れない理由がわかった! 「プレジデント」が「睡眠革命」を特集

プレジデント(2021年7月30日号)

 7月8日発売の「プレジデント」(2021年7月30日号)の特集は「睡眠革命」。体調がグングンよくなる「最高の睡眠」について解説している。

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画像は「プレジデント」(2021年7月30日号)

 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構は、世界でも数少ない睡眠に関する専門研究機関だ。柳沢正史機構長が「眠りたいのに眠れない理由がわかった!」というタイトルで寄稿している。

 柳沢さんによると、日本国民の睡眠時間は、欧米諸国の国民に比べて、平均睡眠時間が約1時間も短いという。働き盛りのビジネスパーソンが電車の中で居眠りしているのは、欧米人からすると異様な光景だ。「日本の治安がいいから」という前向きな理由ではなく、深刻な睡眠不足、すなわち「行動誘発性睡眠不足症候群」という"病気"が原因と、柳沢さんは指摘する。

 各人の最適な睡眠時間は6~8時間。昼間に眠気に襲われなくなったら、それが最適な睡眠時間だそうだ。睡眠時間を変えて、自分の最適な睡眠時間を知ることを勧めている。

 一方で、睡眠時間は確保しているのに本当に眠れない人もいる。眠気をもよおすまで、起きているのも対処法の一つだという。また、無用な昼寝も安眠を妨げる悪しき生活習慣だ、と驚くような指摘も。どうしても昼寝をするなら、15時以前に15分程度にとどめるようアドバイスしている。

 また、寝苦しい夏は、クーラーをつけっぱなしにすることも勧めている。ただし、室温は少しだけ高めに設定し、風も直接当たらないようにして、体が冷えすぎないように注意している。

 このほかに、睡眠コンサルタントの友野なおさんが、さまざまな快眠のコツを伝授している。「起床は起きるなり窓際に立って15秒間空を見る」、「食事はタンパク質を重点摂取し、忙しいときはバナナ」、「昼寝は横にならず座ったまま20分以内で」など具体的に指示している。

睡眠不足が病気の原因になる!

 睡眠時無呼吸症候群と脳卒中、心臓病、高血圧症との関連を指摘しているのは、国立循環器病センター呼吸器・感染症診察部の佐田誠医長だ。さらに、睡眠時間の短さが乳がん、うつ病、認知症などのリスク要因であると睡眠評価研究機構の白川修一郎代表が警告している。睡眠が健康と直結していることを、さまざまな角度から検証している。

 快眠のための寝具なども紹介しているので、眠りに不安を覚えている人は必見の内容だ。

 
  • 書名 プレジデント(2021年7月30日号)
  • 出版社名プレジデント社
  • 出版年月日2021年7月 9日
  • 定価780円(税込)

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