5月14日発売の「プレジデント」(2021年6月4日号)は、「どん底でも、悩まない練習」と題した特集を組んでいる。いまだ猛威を振るう新型コロナウイルス。孤独、収入不安、閉塞感が社会に漂うが、明けない夜はない、として、前向きに、心を晴れやかにする方法を伝授している。
巻頭で、脳科学者の茂木健一郎さんは、「今、苦しいのは、あなたのせいではない」として、コロナ禍で増えた可処分時間が人々に悩む隙を与えてしまった、と説く。情報を遮断して「いまここ」にある仕事に集中することが大切だという。
「性格6タイプ別 あなたの不安・焦りはどこからやってくるのか」という記事では、性格を想像型、行動型、信念型、反応型、思考型、感情型に分類し、どうすれば人生が楽になるか、「人格適応論」によるアドバイスを示している。
京セラ名誉会長・稲盛和夫さんによる特別講話では、1973年の第1次オイルショック当時、「3年や4年、売り上げがゼロでも従業員にメシを食わせていける。それだけの内部留保がある。みんな落ち着いて頑張っていこう」と、社員を鼓舞し、製造現場の社員も含め全員で営業を行い、危機を乗り切った体験を披露している。
そして不況を飛躍台に変える対応策として、新製品開発に全力を尽くす、原価を徹底的に下げる、高い生産性を維持するなどを挙げている。そして、「背に腹は代えられないので、皆が必死になって経費を減らそうと努力します。ですから、不況が原価を低減していく唯一のチャンスとなるのです」と話している。
カリスマ経営者、歴史学者、心理学者、僧侶、牧師...各界トップが直伝する「悩みから解き放たれるカリスマ9人の教え」も参考になりそうだ。
散歩の達人、作家の佐藤優さん、星野リゾート代表の星野佳路が教える「一流の散歩道」もリフレッシュの役に立つ企画だ。星野さんは、毎日1万歩歩くそうだ。散歩は体重管理になり、アイデアを生むという。東京駅周辺の散歩コースをイラストマップで紹介している。
スポーツライターの矢内由美子さんが競泳の池江璃花子選手の強さの秘密に迫った「必ず報われる努力とは何か」という記事も読みごたえがある。
ストレスの発散方法として、「思い切り泣く」という独自の方法を実行。日々のつらい気持ちを乗り越えるため、「思いを言葉にする」「文字を書く」ことを続けたという。白血病と闘い、奇跡の復活劇を遂げた、池江さんの姿に勇気をもらえるだろう。
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