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期待を裏切りません! 宮部みゆきの江戸怪談シリーズ第7弾は『魂手形』

魂手形 三島屋変調百物語七之続

   宮部みゆきさんの『魂手形 三島屋変調百物語七之続』(KADOKAWA)が2021年3月26日に発売された。2010年からスタートした「三島屋変調百物語」シリーズ待望の最新刊だ。

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   本書は、江戸怪談シリーズの第7弾目の作品である。宮部さんが「いつも自分の一番そばにある、原点に近い仕事」と語るライフワークともいえるシリーズだ。

   本作には、読み心地が異なる、怖いけれど切ない3篇が収録されている。

   あらすじは以下の通り。

江戸は神田の袋物屋・三島屋で行われている風変わりな百物語。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」が原則だが、従妹のおちかから聞き手を引き継いだ富次郎は、聞き終えた話を墨絵に描き封じ込めることで聞き捨てとしていた。美丈夫の勤番武士が語る、摩訶不思議な力であらゆる火災を制す神器の真実「火焔太鼓」。富次郎馴染みの団子屋の娘が打ち明けた、一途な愛が引き起こした悲しき事件「一途の念」。木賃宿に泊まったお化けの復讐譚「魂手形」。三人の語り手の物語と、三島屋に届いた慶事の報せをきっかけに、富次郎は自らの行く末に思いを巡らせていく――。

   「三島屋変調百物語」シリーズは、江戸で人気の袋物屋・三島屋で行われている〈変わり百物語〉。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」をルールに黒白の間と名付けられた座敷を訪れた客が、聞き手だけに胸にしまってきた怖い話や不思議な話を語っていく連作短編集だ。

   同シリーズにはこれまで、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草子』『黒武御神火御殿』がある。1冊目の『おそろし』は、2014年にNHK-BSプレミアムで連続ドラマ化。女優の波瑠さん主演で話題を呼んだ。


※画像提供:KADOKAWA

  • 書名 魂手形 三島屋変調百物語七之続
  • 監修・編集・著者名宮部 みゆき 著
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2021年3月26日
  • 定価1760円
  • ISBN9784041108536

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