人間の舌が感知できるのは、5つの基本味の「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」のみだという。国や地域によって、人が「美味しい」と感じる味は少しずつ異なるが、この5つの基本味は共通とされている。
本書では、なぜ人が美味しいと感じるのか、その根拠に基づいた見解をもとに、日本人が好む「旨味、塩味、甘味」を中心に「悪魔の食べ合わせ」を紹介している。
本書は以下の3つの章で構成されている。
Chapter1 日本人の舌がよろこぶ「おいしい」味覚
Chapter2 「調理なし」の激うまちょい足し
Chapter3 食材のポテンシャルを引き上げる、かんたん調理
Chapter2の「激うまちょい足し」では、スナック菓子+マヨネーズや野菜ジュース+豆乳など、「まあ、合うかもね」という組み合わせから、インスタントラーメン+プリン、カニのほぐし身+チーズタルトなど、「ちょっとそれ、どうなのよ?」とかなり怪しいものも。
また、Chapter3の「かんたん調理」では、タルタルソース+カリカリ梅、すき焼き+レモン、魚の煮つけ+ドライアンズなど、試してみたくなるレシピが多数紹介されている。
ここでは、一手間をかけるだけでグッとおいしくなるかんたん「ちょい足し」を2つ紹介する。
まず、「みそ汁+チーズ」だ。
こちらは、みそ汁を作る際に、みそを入れるタイミングでチーズを投入する、たったそれだけだ。みそもチーズも発酵食品なので、相性がとても良い。加えて、みそ汁は旨味と塩味で構成されているが、そこにチーズの持つ酸味が加わることで、旨味、塩味、酸味の三角形となり、バランスのとれた日本人好みの味となるのだ。
さらにトマトを入れるとイタリアンな味わいになるので、こちらもぜひお試しあれ。
2つ目は「カレー+ピノ」だ。
こちらも意外な組み合わせだが、ハチミツやチョコレートをカレーの隠し味にするのと同じと考えると理にかなっているのかも。カレーライスの上に、ピノを1粒トッピングすると、チョコレートの苦味とバニラアイスのクリーミーな甘味が、カレールウのコクを引き出し、旨味、苦味、甘味、塩味のバランスのとれた味となる。
本書では80種類以上の「悪魔の食べ合わせ」レシピを紹介している。いつもの味に飽きてきた、新しい美味しさを発見したいあなた。騙されたと思って一度試してみるのはいかがだろうか。
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