ビジネスや恋愛、様々な場面で上手な話し方が求められる。心理学を用いながら、好感度を高める方法を解説する1冊が発売された。
2021年3月12日、『秒速で人を操る心理話術』(大和書房)が発売された。本書では、恋愛や夫婦関係、子育て、仕事、部下育成、デジタルコミュニケーションの場で、「心理術」をどのように使うことができるか事例をふまえながら解説しています。
著者は、IQ150の心理戦略コンサルタントの山本マサヤさんだ。山本さんは、これまでに数多くの企業や人材育成のコンサルティング・セミナーを実施してきた。延べ1000人以上にレクチャーをしてきたという。山本さんによると、心理術こそ最強の生存戦略の武器になる教養だという。
最速で好感度を高める「3つの法則」があるという。アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱した『ザイアンスの法則』というもので、合コンや飲み会で気になる異性と出会ったときや仕事でも活用できるという。一部紹介しよう。
(1)人間は知らない人に対しては攻撃的、冷淡な対応を取る
初対面の人があなたに攻撃的だったり冷たかったりするかもしれない。それは、あなたのことが「嫌い」というよりも「知らないから怖い」と思っているだけの可能性があるという。
なので、たとえ冷たくされても、「人間はそういうものだ」と考えると良い。これを踏まえるならば、もし出会った瞬間に相手を好きになったとしても、いきなり食事に誘ったり、好きだという気持ちは伝えたりしないほうが良いということになる。
(2)人間は会えば会うほど、その相手に好意を持つようになる
これは、『単純接触効果』といわれるもので、人はよく知らない人よりも、知っている人に好意を持ちやすい。それゆえ、気になる人とは不自然にならない程度に会う回数を増やすことが効果的だ。いきなり話しかけるのではなく、その人の視界に入るだけでも好感度を高めることができる。
(3)人は相手の人間的な側面を知ると、より強く好意を持つようになる
特に男性に多いのですが、好きな異性に自分がどれだけすごいかを自慢してしまうことがある。しかし、悩みを打ち明けるなどして、敢えて自分の弱い一面を見せると好感を持たれやすい。
本書の目次は以下の通りだ。
はじめに
第1章 恋愛編
― 好かれる話し方、こうすればできます!
第2章 仕事編
― 一流の心理テクをマスターしよう!
第3章 デジタルコミュニケーション編
―「画面越し」の悪印象を激減させよう!
おわりに
恋愛でも仕事でも、話し方で相手に与える印象はグッと変わる。自分の話し方を見直すきっかけにもなりそうだ。
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