百合にはさまる男は死ねばいい!?
さっきまで男子とキスしてたのに。
そんなことなかったみたいに楽器を鳴らすから、私も一緒になって音を鳴らした。
ねぇやっぱり、彼より音楽の方が好きでしょ――。
LINEマンガで人気のコミック『百合にはさまる男は死ねばいい!?』(作者:蓬餅)は、高校最後のコンクールを控える女子吹奏楽部員たちの関係性を描いた青春群像劇だ。
「はじめまして相川響です。仙北高校のトランペットで1stやってました。ここでもまた1stやりたいなと思ってます」
南陵高校吹奏楽部。学年・立場関係なく、オーディションでコンクールのポジションを決める実力主義のこの部活で、トランペットを吹くことに誇りを持つ少女・片桐千早は、朝も昼も一人で自主練に励み、入部以来ずっと1stを勝ち取ってきた。
そこへ、全国レベルの強豪校・仙北高校から転校してきたのが相川だった。父親が指揮者で、母親がピアニストの音楽一家生まれ。幼い頃から音楽に親しんできた「何もしなくても恵まれてる」超エリートだ。
そんな人にポジションを奪われたくないと、早朝から朝練をはじめようとする片桐。しかし、相川は一足先に朝練をはじめていた。成り行きで練習をともにするうちに、片桐は相川の評価を変えていく。
人一倍努力して、人一倍輝いていて、自分よりもずっと広い視野で周りを見ているすごい少女。音楽を純粋に楽しんで、周りとハーモニーを響かせることを心底楽しんでいる――。片桐はいつの間にか、相川に尊敬の念を抱き、人として好意を持つようになる。
ところが、オーディションで1stの地位を勝ち取った後、相川の様子はおかしくなっていく。
見知らぬ男と遊ぶのを優先して、練習に平気で遅刻する。トランペットの練習場所で男とキスしていちゃつき、それを片桐に見せつける。
不真面目な態度に周囲の部員は相川の陰口をたたくようになっていく。だが、それでも片桐は相川への信頼を捨てようとはしない。それは、表向きの態度が変わっても、相川の音楽への情熱は変わっていないから――キスをしていた彼よりも、音楽の方が好きであるように思えるからだ。
なぜ、相川は変わってしまったのか。高校最後のコンクールを前にした二人の吹奏楽部女子。二人の心の交流を描いた青春百合ストーリーだ。
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