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韓国の人口減少、予想より9年早まる

 韓国の人口が初めて減少に転じたことが報じられている。韓国行政安全省は3日、2020年末時点の人口が約5182万9千人となり、前年比で約2万人減ったと発表した。1970年に統計を取り始めて以降、減少に転じたのは初めてだという。もともと韓国では少子化の影響で人口減が想定されていたが、予想より9年早まった。

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『韓国社会の現在――超少子化、貧困・孤立化、デジタル化』(中公新書)

 BOOKウォッチで紹介した『韓国社会の現在――超少子化、貧困・孤立化、デジタル化』(中公新書)は韓国が猛スピードで人口減少に陥ることを軸に韓国の現在と将来を論じている。同書によると、韓国は出生率が低下。0.92まで落ちている。原因は未婚者の増加と晩婚化。18年の初婚年齢は男性が33.2歳、女性が30.4歳で日本より1歳ほど高い。

 2020年の時点で人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、日本は28.9%、韓国は15.7%だが、韓国では日本以上の猛スピードで高齢化が進み、65年には人口のほぼ半分が高齢者に。「世界でもっとも老いた国」になることが懸念されている。

 『日本は小国になるが、それは絶望ではない』(株式会社KADOKAWA)によると、日本も、2010年に1億2805万人だった人口は、すでに微減へと転じ、30年には1億1912万人、40年には1億1091万人。その後、53年には1億人を割り、国力低下に直結することが指摘されている。

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