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芥川賞・高山羽根子さんの受賞後第一作『暗闇にレンズ』が重版

 「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞した高山羽根子さんの受賞後第一作、初の書き下ろし長編『暗闇にレンズ』(東京創元社)が刊行され、即重版になった。

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画像は『暗闇にレンズ』(東京創元社)

 高校生の「わたし」は親友の「彼女」と監視カメラだらけの街を歩き、携帯端末の小さなレンズをかざして世界を切り取る。かつて「わたし」の母や、祖母や、曾祖母たちがしてきたのと同じように。そうして切り取られた世界の一部は、あるときには教育や娯楽のために、 またあるときには兵器として戦争や紛争、弾圧のために用いられた――映画と映像にまつわる壮大な偽史と、時代に翻弄されつつもレンズをのぞき続けた"一族"の物語。

 「多角的な視点から浮かびあがる一族の物語は力強く、私を鼓舞してくれる。そして読み終えた時、静かに喜びに満ちた気持ちになる」など、書店員から声が寄せられている。

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画像は書店員から寄せられた声

 高山さんは「この時代の我々にとって大切なものになるように、ずっと先にも大切なものになるようにと考えながら、それでも楽しみながら書いた一冊です」と話している。

 BOOKウォッチでは、芥川賞受賞作の『首里の馬』(新潮社)を紹介済みだ。

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