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森山大道80代の挑戦「東京は偉大なるラビリンス」3年かけて名所を撮りおろし

 写真家・森山大道さんの最新写真集『Tokyo』(光文社)が2020年6月24日に発売された。雑誌の連載企画で東京の名所と言われる場所を3年間撮ってまわり、その作品を1冊のガイドブックのような写真集にまとめた。

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画像は、森山大道写真集『Tokyo』(光文社)

 森山さんは、1938年大阪府池田市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、写真家の岩宮武二さんや細江英公氏さんのアシスタントとなり、64年に独立。主に路上スナップを撮影し、アレ・ブレ・ボケと呼ばれる荒れた粒子、焦点がブレた不鮮明な画面、ノーファインダーによる傾いた構図を特徴とした、既存の写真の常識を覆す表現が世界で評価されている。2019年"写真界のノーベル賞"と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞した。

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National Diet Building(C)2020 Daido Moriyama Photo Foundation

 今回の写真集発売に際し、インタビュー映像が公開された。写真を撮り続ける原動力について森山さんは、「街の路上がやっぱり面白い」と即答。80代とは思えない意欲あふれる言葉と好奇心に驚かされる。

 21 歳で上京し、60 年間東京で暮らして日々レンズを向け続けた森山さん。しかし、「ぼくですら、その正体をいまだつかみきれていない」という。そして、こう続けた。

「東京は偉大なるラビリンス。どこまで入っていっても面白い風景や光景がある。だから飽きることはない。東京はいつもうごめいている。生きている。飽きる訳ないし、ずっと撮り続けていたい」

 長年東京の街角を見続けてきた写真家の目にも、名所ごとに新たな風景の発見があったそうで、とくに印象に残った場面は「明治神宮」だと明かした。

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Meiji Shrine(C)2020 Daido Moriyama Photo Foundation

 インタビューの最後に「本当に、俺にカメラがあってよかった」としみじみつぶやいた森山さん。次の休みは写真界のレジェンドが切り取った「東京」を見て、カメラやスマホ片手にスナップ散歩を楽しんでみては。

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Roppongi(C)2020 Daido Moriyama Photo Foundation

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(C)2020 Daido Moriyama Photo Foundation

 現在、写真集に掲載された写真のパネル展が東京堂書店神田神保町店1階カフェスペースと紀伊國屋書店新宿本店1階通路にて開催されている。東京堂書店神田神保町店は8月5日まで、紀伊國屋書店新宿本店は終了時期が未定。

 東京都写真美術館(目黒区三田)では展覧会『森山大道の東京ongoing』が9月22日まで開かれている。


 

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