宝島社から『筆ペンで描く 鳥獣戯画の世界』 (TJMOOK)が発売中だ。愛らしい動物たちが躍動する不思議な鳥獣戯画。「日本最古の漫画」をなぞり描くためのテキストとなっている。イラスト初心者でも挑戦できそうだ。
「鳥獣戯画の名場面」「鳥獣戯画って何?」「鳥獣戯画の断簡と摸本」などを簡単に解説した後、「三大動物(ウサギ・カエル・サル)の基本ポーズ」「断簡・摸本を含む三大動物のバリエーション」「その他の動物&植物」「応用編」と続く。 「筆ペンの使い方」も2ページにわたって指南されている。各ページは、小学生向けの「塗り絵」手本のような体裁になっており、わかりやすい。
監修の狩野博幸さんは美術評論家。京都国立博物館の美術室長なども務めた。専門は桃山絵画と江戸絵画。著書に『伊藤若冲大全』(小学館、2002年)、『新発見・洛中洛外図屏風』(青幻舎、2007年)、『江戸絵画の不都合な真実』(筑摩選書、2010年)など多数。
鳥獣戯画については、「芸術新潮」も2020年07月号で「全巻全場面、一挙掲載! 謎解き 鳥獣戯画」を特集している。
類似の出版が続いているのは今夏に東京国立博物館で、特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が予定されていたため。残念ながらコロナ禍の影響で来年に延期されている。
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