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ぶんけいが新刊『腹黒のジレンマ』 「東海オンエア」虫眼鏡もコメント

 20代の男女2人がオリジナルの振り付けで踊ったり、ゆるく、ほんわかと大喜利にチャレンジしたりするYouTube「パオパオチャンネル」をご存じだろうか。2017年に開設し、19年にはチャンネル登録者数130万人を突破する人気ぶりだったが、同年、惜しまれつつも活動を休止した。

写真は、ぶんけいさん
写真は、ぶんけいさん

 そのうちの1人、ぶんけいさんが2020年5月27日に「手の内を明かしてしまった」という初のエッセイ本『腹黒のジレンマ』(KADOKAWA)を出版した。なんと発売前に発行部数が4万5,000部を突破し、ますます注目を集めている。

 BOOKウォッチ編集部はぶんけいさんに出版にあたっての思いを聞いた。

写真は『腹黒のジレンマ』(KADOKAWA)
写真は『腹黒のジレンマ』(KADOKAWA)

 ぶんけいさんは、1994年兵庫県の淡路島生まれ。小学生のころから「腹黒」と言われることが多かったそうだ。それがタイトルにも表れているのだが、本当にそうなのだろうか。

「最初、エッセイ本を出しませんか? と声をかけていただいたとき、僕自身、何かを成し遂げたという感覚がまだなくて、めちゃ途中だからなと悩みました」

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「でも、道半ばとはいえ、これまでにもいろんな紆余曲折があったので、その時に感じた葛藤や喜びであれば、書けるなと思ったんです。そのことを『ジレンマ』というタイトルにも込めました。僕自身は、明確な答えはまだ持っていないけれど、誰かの人生の何かのヒントとかきっかけになることは、入れられたかなと思っていて、ぜひそこに注目してほしいなと思っています」

 本書には、幼少期のエピソードから動画づくりをはじめたきっかけ、ニコニコ動画の投稿を経てYouTube「パオパオチャンネル」を開設した経緯が書かれている。そしてチャンネルを休止した理由や現在、経営している映像制作やイベント企画を行う会社のこと、自身の結婚観まで一つひとつ、自己分析をしながら素直な言葉でつづられている。

 発売後、さっそく読者からの感想が届いた。

「本を読んでくださった方から『3年間話さなかった人に声をかけてみました』っていうメッセージが届いて、もしかして、あのページがきっかけになったのかな? と、とても嬉しかったです」

 活動の根底には、「人の感情を動かしたい」という思いがある。エッセイ本を出版した今は、早くも次の展開へと気持ちが向いているそうだ。

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「僕、基本、やりたくないことはないんです。次は小説を書きたい。ジャンルはまだ決まっていません。僕が好きなのは、読んだ後に嫌な気分になる『イヤミス』ですけどね......」

 腹黒とイヤミスが融合したら、どんな作品ができあがるのか楽しみだ。

 ところで、この日の取材は、YouTube仲間で、同時期に3冊目の著書『真・東海オンエアの動画が6.4倍楽しくなる本 虫眼鏡の概要欄ウェルカム令和編』(講談社)を出版した動画クリエイター集団「東海オンエア」の虫眼鏡さんも同席していた。2人は3年前に知り合ってからプライベートでも仲がいいという。

写真は、「東海オンエア」の虫眼鏡さん(手前)とぶんけいさん
写真は、「東海オンエア」の虫眼鏡さん(手前)とぶんけいさん

 虫眼鏡さんは、ぶんけいさんのエッセイ本を読んで以下のようにコメントした。

「ぶんけいという人間について1冊の本にまとめるなんて、よくあれだけ書けるなと思いました。僕も今生きている人生やこれまでのことをしっかり考えながら、意味付けができたら、もっともっと見える世界があるんだろうなと反省しました。0歳から生き直したいですね」

 飄々としてつかみどころのない人のようにも見えるぶんけいさん。尽きることのない好奇心と、自分自身のことまでも冷静に客観視できる分析力とのギャップが、「腹黒」と言われるゆえんなのかもしれない。


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