コロナの影響で、毎年5月に行われる小学校の運動会は延期になった。いつ開催できるともわからないが、この際、準備期間と考えて、親子でこっそり特訓するのもいいかもしれない。
とはいえ、うまく教えられる自信がない。こういう時は、専門家に教わるのが一番だ。こども体育教育専門家の野村朋子さんの『かけっこがグンッと速くなる! なわとびがピョンッと跳べる! さかあがりがクルッとできる! おうちで1週間レッスン』(主婦の友社)は、学校では教えてくれない、かけっこ、なわとび、さかあがりのコツを、写真でわかりやすく教えてくれる。
本書では、かけっこ、なわとび、さかあがりの一通りの動きができるようになるまでの1週間のトレーニング方法を、正しいフォームの写真とともに紹介している。体育の家庭教師として人気の高い野村さんによる発達段階に応じた適切な言葉かけや、教え方アドバイスなども掲載されているので、教える側にとっても「へえ~」が満載だ。
たとえば、かけっこでは、「スタート直後とスピードに乗ってからの走り方が違う」というポイントが、1~5歩目、6~10歩目、11歩目からゴールを過ぎるまでに分けて、ていねいに解説されている。
1週間のプログラムも、飽きずに楽しく取り組めるよう工夫されている。初日は遊び感覚の「ゴムジャンプ」、2日目は足の筋力をつける「もも上げトレーニング」というように、段階的に違うメニューをこなしていく。
さかあがりやなわとびも同様に、1日ずつプログラムを進め、ちょっとずつ「できた!」という体験を積み重ね、自信につながるよう構成されている。
昨年は初めての小学校の運動会で、あまりの観客の多さに圧倒されてか、終始キョロキョロしっぱなしでゴールしたことさえ気づかなかった息子。「次は前を見て走ろっか」とかなり低い目標を立てていたのだが、1週間のプログラムをこなせば、1等賞も夢ではないかもしれない。いや、その前に集中力の問題か......?という気もしなくもないが、練習をするうちに、集中力も身につくかもしれない。なにより1週間くらいなら、親も付き合えそうだ。
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