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ABC予想を解説した『宇宙と宇宙をつなぐ数学』重版

 数学の超難問「ABC予想」の証明を含む宇宙際タイヒミュラー理論(IUT理論)を解説した加藤文元・東京工大教授の著書『宇宙と宇宙をつなぐ数学』(株式会社KADOKAWA)がこのほど緊急重版された。すでに、大手書店に並んでいる。

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写真は『宇宙と宇宙をつなぐ数学』(株式会社KADOKAWA)

 「ABC予想」は京都大学数理解析研究所の望月新一教授が2012年8月に解いたことを明らかにしていたが、論文を掲載する数学誌がなく、謎の証明となっていた。しかし、京都大が20年4月3日、国際的な数学誌に掲載されることになったと発表し、大きなニュースとなっていた。

 本書は、昨春の刊行直後から大きな反響を呼び、数学本としては異例の8刷27000部に達していた。今回のニュースを受けて6000部を重版した。

 著者の加藤氏は、IUT 理論の提唱者である望月教授と議論と親交を重ねてきた数学者。

 BOOKウォッチでは同書をすでに3月18日に紹介済みだ。このほか、数学関連では『リーマン予想の今,そして解決への展望』(技術評論社)、『完全版 天才ガロアの発想力』(技術評論社)、『小数と対数の発見』(日本評論社)、『数学する身体』(新潮文庫)、『ニューヨークタイムズの数学』(WAVE出版)など多数紹介している。

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