奇跡の「国民的映画」はどのように生まれたのか? 「男はつらいよ」50作を記念した企画や特集が目立っている。本書『「男はつらいよ」50年をたどる。』(ポプラ社)は映画誕生秘話から渥美清の知られざるエピソード、「山田洋次監督論」から作品解説まで網羅したもの。多数の著書がある映画評論家、都築政昭氏による『男はつらいよ』評論の決定版だ。
本書は「第1部 寅さんの風景」「第2部 『男はつらいよ』秀作篇」「第3部 山田洋次の風景」に分けて寅さん映画の秘密に迫る。
著者は渥美清さんの最後の作品となった「寅次郎紅の花」の撮影時に何度も大船に通った。すでに肺がんが進行していて、撮影の合間は控室で休んでいた。しかし、出演の声がかかると、テンポの速いセリフを畳みかけた。さすが名優の変わり身の早さと感心したという。
「私は、寅さんの撮影の最後の日々をこの目で見た。それは渥美さんの崇高な姿であった」と思い出を書いている。
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