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上原浩治投手の流行語大賞になった言葉は?

平成クロスワード

 平成が終わって、さまざまな平成回顧本が出ている。平成元年から31年まで、それぞれの年にちなんだ言葉を使って、1年につき1問のクロスワードパズルを掲載したのが本書『平成クロスワード』(ニコリ)。解答のページにはその年のできごと、流行などが丁寧に解説されている。パズル出版の老舗・ニコリならではの一冊だ。

スポーツ、流行語、「ことば」で振り返る「あの年」

 たとえば平成11年(1999年)。ヨコのカギに

 「プロ野球セ・リーグの新人王、巨人の上原浩治投手の言葉。新語・流行語大賞にも選ばれた」

 とある。答えは8文字(*1)。

 上原はつい先日引退を発表しただけに、「そうか、ちょうど20年前にデビューしたのか。」とうなずきながら鉛筆を動かすのが気持ち良い。待てよ、あの年のパ・リーグ新人王は誰だっけ、と思っていたら、やっぱりあった。

 「プロ野球パ・リーグの新人王―――大輔投手の言葉「リベンジ」は新語・流行語大賞に選ばれた」(*2)

 そうか、どちらも新人王と流行語大賞を獲ったのか。

 同じ年頃の友人と楽しむもよし、子どもが生まれた年の問題を親子で懐かしみながら楽しむもよし。ひとりで解くより、何人かで集まってワイワイ、昔話に花を咲かせながら解く方が数倍楽しいだろう。

 さすがに4か月間だったこともあり、サイズは小さいが平成31年も用意されている。

 最後のカギはもちろん、

 「4月1日に発表された新元号。出典は『万葉集』で、日本の古典が典拠となるのは史上初めて」

 この問いの続編が出るのは果たして何年後になるか、こればかりはその時にならないと答えは出ませんね。

 平成関連で本欄では『平成金融史』(中公新書)、『どう変わったか? 平成の鉄道』(交通新聞社)、『平成くん、さようなら』(文藝春秋)、『テレビが映し出した平成という時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『生活者の平成30年史』(日本経済新聞出版社)、『平成の東京12の貌』(文春新書)、『平成精神史』(幻冬舎新書)、『旅する天皇――平成30年間の旅の記録と秘話』(小学館)なども紹介している。

答え
*1 ザッソウダマシイ
*2 マツザカ

  • 書名 平成クロスワード
  • サブタイトル31年を振り返る31問
  • 監修・編集・著者名ニコリ 編著
  • 出版社名ニコリ
  • 出版年月日2019年5月15日
  • 定価本体1750円+税
  • 判型・ページ数A4判・128ページ
  • ISBN9784890727780
 

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