小学校高学年のある日、ふと気づいてしまった。
――「もしかして私って、ブスなのかな?」
KADOKAWAから発売された『顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました』(著者:足の裏、イラスト・漫画:アベナオミ)は、「詐欺メイクの神!」と呼ばれるYouTuber・足の裏さんの壮絶な半生を描いたコミックエッセイ。ここでしか読めない、足の裏さんのメイク解説ページ付き。
「自分の顔が大キライ」だったが、「この顔に生まれたおかげで!」と考えられるようになったという足の裏さん。「人生つらいことばっかりじゃん!」と絶望に暮れていた足の裏さんを救ったのは......?
「美人はいいよなー ブスとは生きてる世界が違いすぎ」
「知ってる? ブスと美人では生涯稼げる額が1億違うんだって」
ある日をきっかけに自分を「ブス」と認識して生きてきた足の裏さんは、そんな風に自分を卑下しながら生きてきた。自分の顔を気にしだしたのは、小学校高学年のころ。友達も多く、充実した学校生活を送っていたが、「クラスのおたのしみ会」の劇で現実を突き付けられた。
「ん? なんかみんなあっち見てる」。みんなの視線は、舞台のど真ん中に立っている足の裏さんではない方へ注がれていた。そこにいたのは、脇役を演じていたクラスで一番かわいいA子ちゃんだった。「かわいい...私と何が違うんだろう」
そういえば、この間クラスで集合写真を撮ったときもそうだった。足の裏さんはワクワクしていたのに、出来上がった写真を見てみると、隣の男子があからさまにイヤがっている。「なんで!! もしかして 私の顔のせい?」
「フシギだ...人間って目は2つ鼻はひとつ口もひとつなのに...形や大きさが違うだけで全然違う顔(中略)私!! かわいくなりたーい!!」
それでも学校生活は楽しかったが、小学6年生のときに親の都合で引越し、環境は激変した。クラスに馴染めず、顔にコンプレックスを感じながら過ごす日々。クラスの人気者は顔のパーツも髪型もかわいい。「やっぱり かわいいは正義!!」
足の裏さんは、かわいくなることを諦めなかった。顔のパーツは替えられないけど、髪型をめちゃくちゃがんばれば、私もかわいくなれるかも......。そう思って髪型研究をスタートし、中学進学のタイミングで変化を起こそうと考えた。
中学デビューに無事成功し、友達もたくさんできた。自信のついた足の裏さんは、憧れのAくんへの告白を決意する。ところが......
「あの...好きでs...」
「無理!!」
「は?」
「あの...いやぁ~マジでさ 足の裏と付き合うとか無理だからさ じゃあな!!」 「え!!」
恋、強制終了。やっぱり顔か...。それでも足の裏さんは諦めなかった。「私も かわいくなりたい...」。髪型だけをがんばってもダメなら、とりあえず制服のかわいい高校へ行こうと考えた。
入試を突破し、市内でトップクラスにかわいい制服の高校へ進学。二重のりを使い、人生初の二重を手に入れた。ギャルグループの一員となり、メイクテクニックを身につけていく。その腕前はいつしか、同一人物とわからないレベルの「詐欺メイク」になっていた。
それから数年後。原宿・竹下通りを歩いていると、テレビ局の人から声をかけられた。まさかスカウト!? とドキドキしていると......「あなた ズバリ メイクで化けてますよね?」。バレた!! ところが、この日を境に足の裏さんの人生は、思わぬかたちで好転していって──?
■足の裏さんプロフィール
あしのうら/プチプラコスメを中心に、「足の裏のようなすっぴん」から「人間」になる詐欺メイクを紹介しているYouTuber。1992年横浜生まれ。2児のママとして夫と夫婦チャンネルも開設し、YouTuber夫婦としても活動している。
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