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ディアスポラ(離散)の民、ユダヤ人のこと。

 キリスト教、イスラム教の起こりは、ユダヤ教の聖典にそのルーツをもつ。にもかかわらずだ。ユダヤという存在は、およそ2000年も前から排斥や迫害の対象になり、世界の各地に散り散りになって逃げ延びることになる。いったいなぜこんなことに? それを解き明かしていけば、ユダヤがわかる!

まず「ユダヤ教とは何か」「ユダヤ人とは誰か」を検証していく。基礎知識はかんたんなQ&Aで粛々と学ぼう。そして歴史。遡って、ダビデ王、ソロモン王の時代に形成されたユダヤ国家を知ろう。その解体からユダヤ人迫害が始まり、次いでディアスポラ(離散)が始まる。ユダヤ人独自の言語であるヘブライ語や、ユダヤ教の聖典「トーラー」、死海文書も押さえよう。ユダヤ視点で聖書を読み解くとさらにユダヤが見えてくる。

歴史を振り返ったあとには、現代ユダヤをみていく。ユダヤ教のラビや信徒の日常生活を追うとともに、いっぽうでは現代アートの担い手や現代建築を紹介。もちろんユダヤの歴史と記憶を現代に刻んだ博物館もとりあげる。

ユダヤをその歴史の始まりから現代まで総覧でき、ユダヤの何たるかに触れられる。しかも写真や地図や年表がカラフルに配置されていてわかりやすい。ユダヤに興味をもったなら、手にとってほしい1冊。

※本書はPen2012年3月1日号の特集「ユダヤ・キリスト・イスラム3宗教の聖地へ。エルサレム」を再編集したものです。
 

書名:PenBOOKS ユダヤとは何か。 聖地エルサレムへ
監修者:市川 裕
編者:ペン編集部
発売日:2012/12/13
定価:1,680円(税込)

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