ギリシャとローマといえば、西洋古代文明の発祥の地です。現代にいたるまで、この古代文明が社会に及ぼした影響ははかりしれないものがあります。
そんな巨大なテーマにペン編集部が取り組みました。勢力の変遷をたどる年表や地図、宗教や政治システム、海賊を美徳とした地中海の交易と経済、人々の生活、拳闘・観劇等のエンターテインメント、壮大な建築群、英雄・皇帝18人の横顔、そしてこの文明を象徴する、アテナイの「パルテノン神殿」、ヴェスヴィオ火山の噴火で土中に埋もれた世界遺産「ポンペイ」、世界で愛され続けている「ミロのヴィーナス」を徹底研究しました。
圧巻は、神話の世界です。神話の一つひとつのエピソードをとり上げ、そのエピソードをいかに芸術家が絵画や彫刻として表現してきたかを読み解きます。ストーリーの面白さはもちろんのこと、芸術作品の迫力、美しさは必見です。「わが子を食らうクロノス」「神々と巨人族の戦い」「ゼウスとテティス」「ヴィーナスの誕生」など華麗な絵巻物は続きます。
巻末には、漫画家ヤマザキマリさんの寄稿「稀代のローマ皇帝、ハドリアヌスとは何者だったか」所載。
※本書はPen2013年1/1・15号「特集ギリシャ・ローマ」を再編集したものです。
書名:PenBOOKS「美の起源、古代ギリシャ・ローマ」
編者:ペン編集部
発売日:2014/8/1
定価:本体1900円(税別)