奈良県天理市に本拠地を置く「天理教」は、220万人の信徒をかかえる日本有数の巨大宗教団体。天理市には、巨大な天理教の施設が多数立ち並び、その壮麗な街並みは、信者でなくとも一見の価値があります。
本書は、その巨大宗教「天理教」の教祖・中山みきの生涯を描いたものです。
時は幕末維新の動乱期、勤王と佐幕をめぐる「もののふ」たちの血なまぐさい闘争を見据えつつ、悪しき心を入れ替える「心直し」によってこそ真の「世直し」が実現し、世界一れつ(=全人類)が憂いなく平和に暮らせるようになるであろうと説く一人の女性がいました。彼女の生涯とその思想は、宗教という枠組みを超えて、これまでの我々の女性観、人間観、さらには歴史観そのものの見直しを迫らずにはおかないでしょう。
書名:(日本史リブレットシ人65)中山みき ―「心直し」から「世直し」を説いた生き神教祖
著者:小澤浩
発売日:2012年11月30日
定価:840円