円城塔さん著の「道化師の蝶」は、第146回(2012年)芥川賞を受賞した話題作。
選考委員が記者会見で「二回読んだが二回とも寝ちゃった」と明かし、都知事は怒って退席、その後選考委員を辞任、「文藝春秋」掲載の選評でも全否定するなど、久々に(内容で)物議をかもした芥川賞受賞作です。
しかし、それほど難解で意味不明なのかといえばそんなことはなく、読者からは「言葉も物語もただただ美しい」「幻想的な迷宮をさまよう快感」など、新しい読書体験ができたと好意的なメッセージが多く届いています。
特にエンジニアや理系の研究者からは「世界観がとてもよくわかる」と賞賛の声。大型書店では、文学のみならず理系の棚でも売れているそうです。著者自身、東北大学の物理学科を卒業後、東大大学院で非線形物理学を専攻し、北大や京大でポスドクの経験を積んでから小説を書きはじめたというバリバリの理系作家。芥川賞の歴史のみならず、日本の小説界に新風が吹き込んできました。
その「道化師の蝶」が、1月末より、国内最大級のコミック、文芸・ノンフィクション、ビジネス書などを取り扱う電子書籍サービス「
honto(ホント)」でも買えるようになっています。
詳細はこちらをご確認ください ⇒
http://hon-to.jp/contents/StaticPage.do?html=special892書名:道化師の蝶
著者:円城塔
単行本定価:1365円
電子書籍版定価:1103円