『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈にデビューし、2013年に『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウさんの2年7ヶ月ぶりの長編小説『死にがいを求めて生きているの』(中央公論新社)が刊行された。
南水智也、堀北雄介の二人は北海道で生まれ、幼なじみとして育った。二人はともに北海道大学に進学、青春を謳歌する。しかし、ある日、不穏な事件が動き出す。
植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。二人の間には何があったのか? 毎日の繰り返しに飽きた看護士、クラスで浮かないように立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生らの視点から、二人のいびつな真実が描かれる。そして「平成」という時代の"闇"が浮かび上がってくる。
朝井さんは伊坂幸太郎さんとの対談(読売新聞3月21日付)で、「私はゆとり教育まっただ中の世代で、個性を伸ばそうという魔法の言葉を聞いて育った。ただ、今冷静に考えると、自分らしく、人と比べないで生きることが可能なのかと違和感も抱く。競争のないゆとりある世界の地獄を書きたかった」と本作に込めた思いを語っている。
「ナンバーワン」よりも「オンリーワン」であることを求められた平成の時代。それが若者へのプレッシャーになっていたとしたら......。そんな視点で書かれた作品が、いま、多くの共感を呼んでいる。
若者の心情、生態の描写にかけては当代一と定評のある朝井さんが、生々しくリアルに平成を生きる若者たちを描いた作品。
平成が終わろうとしている「今」こそ、多くの読者に読んでもらいたい一冊だ。
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