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ランナーとテレビマンの真剣勝負 池井戸潤『俺たちの箱根駅伝』発売決定

俺たちの箱根駅伝 上

 池井戸潤さんの最新長編『俺たちの箱根駅伝』上・下(文藝春秋)が、2024年4月24日に発売されることが決定した。単行本上下巻組での展開は、池井戸潤史上初という。12月27日より予約受付が開始された。

 本作は、「週刊文春」で2021年11月より1年半にわたって連載されたもの。人はなぜ努力するのか、青春の存在意義とは何か、を問う。「箱根駅伝」を取り巻くアツい人間ドラマを描いた、池井戸さんの新たな代表作が誕生した。

『俺たちの箱根駅伝 上』池井戸潤 著(文藝春秋)
『俺たちの箱根駅伝 上』池井戸潤 著(文藝春秋)
『俺たちの箱根駅伝 下』池井戸潤 著(文藝春秋)
『俺たちの箱根駅伝 下』池井戸潤 著(文藝春秋)

■作品概要
舞台は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」(通称・箱根駅伝)。勝利を目指してひた走る、青春の群像劇――。時に涙し、ぶつかり合いながら真剣勝負に挑む若人たちの姿を活写する。
そして、「箱根駅伝」には、忘れてはならないもうひとりの主役がいる。このレースを届けるため、すべての情熱と技術を注ぎ込むテレビマンたちだ。知られざる戦いが、幕を開ける。
■あらすじ
古豪・明誠学院大学陸上競技部。「箱根駅伝」で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲いかかるのは「箱根の魔物」......。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降って来た難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの戦いとは。

 池井戸さんが本作を書きたいと思ったきっかけは、「箱根駅伝」の初の生中継(1987年、第63回大会)を実現させたテレビマンの存在を知ったことだったそうだ。それまで箱根山中の映像を生で中継するのは不可能とされていて、前代未聞のプロジェクトだったという。

 勝者と敗者。その姿を映し出すテレビマン。それぞれに光を当てて描いたという本作。連載開始時、池井戸さんは「持てる力の全てを尽くし、よりよい結果を得るために戦う者たちの熱い思いは、日々、なにかと戦っている皆さんの思いときっと重なることでしょう。」とコメントしている。

 2024年、「箱根駅伝」は第100回の節目を迎えた。毎年1月2日と3日はテレビにかじりついて各校のドラマに涙し、歓喜している一人として、池井戸さんが描く「箱根駅伝」のドラマも気になって仕方がない。


■池井戸潤さんプロフィール
いけいど・じゅん/1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。1998年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木三十五賞、2020年野間出版文化賞、2023年『ハヤブサ消防団』で第36回柴田錬三郎賞を受賞。主な作品に「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『シャイロックの子供たち』『空飛ぶタイヤ』『民王』『かばん屋の相続』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『ノーサイド・ゲーム』『民王 シベリアの陰謀』などがある。


※画像提供:文藝春秋



 


  • 書名 俺たちの箱根駅伝 上
  • 監修・編集・著者名池井戸 潤 著
  • 出版社名文藝春秋
  • 出版年月日2024年4月24日
  • 定価1,980円(税込)
  • 判型・ページ数四六判変型・376ページ
  • ISBN9784163917726
  • 備考下のISBNは9784163917733

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