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今年は近代的プラネタリウム100周年! 「星をつくる機械」はどう進化したのか

星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

   2023年は、ドイツで近代的なプラネタリウムが誕生してから100年にあたる記念の年だ。わが国でも日本プラネタリウム協議会を中心に、記念事業が行われている。

   なんと、日本のプラネタリウムは約300館もあるという。長らく足を運んでいない方も、この機会にプラネタリウム体験をしてみてはいかが? 子どものころとは感じ方が大きく変わるはずだ。

   2023年10月24日『星空をつくる機械 プラネタリウム100年史』(KADOKAWA)が発売された。

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『星空をつくる機械 プラネタリウム100年史』井上毅 著(KADOKAWA)

   著者は、明石市立天文科学館の館長で、プラネタリウム100周年実行委員長の井上毅さん。プラネタリウムの歴史と裏側、天文の魅力をたっぷりお届けする1冊だ。

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   本書では、まず近代プラネタリウム誕生の前史として、天文学の歴史を追う。そして、近代プラネタリウムが誕生したときの様子を詳しく説明していく。その後、プラネタリウムが世界に広がる様子、国産プラネタリウムの誕生、日本のプラネタリウムの発展から現在に至るまでの歴史を振り返る。

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   天文学の歴史からプラネタリウムの現在まで一気に追うことができる1冊。プラネタリウムでは毎回眠ってしまうという方も、本書を読めば「星空をつくる機械」に魅せられて、目を閉じていられなくなるに違いない。

■井上 毅さんプロフィール
いのうえ・たけし/1969年、兵庫県姫路市生まれ。名古屋大学理学部卒業、名古屋大学大学院理学研究科修了。旭高原自然活用村協会を経て、97年より明石市立天文科学館学芸員、2017年より館長。天文普及に携わり、「世界天文年2009」日本委員会企画委員、金環日食限界線研究会代表、日本プラネタリウム協議会「プラネタリウム100周年記念事業」実行委員長、軌道星隊シゴセンジャーの悪役・ブラック星博士(のマネージャー)などを務める。天文普及への貢献により、小惑星10616は「Inouetakeshi」と命名された。山口大学時間学研究所客員教授。専門は、天文教育、時の文化史、プラネタリウムの歴史など。著書に『時の記念日のおはなし』(明石市立天文科学館)、共著に『時間の日本史』(小学館)などがある。


※画像提供:KADOKAWA


 
  • 書名 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史
  • 監修・編集・著者名井上 毅 著
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2023年10月24日
  • 定価2640円(税込)
  • 判型・ページ数四六判、280ページ
  • ISBN9784044007355

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