80代の親がひきこもりの50代の子どもの生活を支える「8050問題」。2019年に内閣府が公表した調査では、40~64歳までのひきこもりが約61万人いると推計されている。
2023年9月4日発売の『AERA』9月11日号(朝日新聞出版)では、『8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語』(集英社)などの著書があるジャーナリストの黒川祥子さんが識者に取材し、「8050問題 ひきこもりは社会の病理の犠牲者」と題して記事にまとめている。
長年、中高年のひきこもりとその家族の支援を続けているNPO法人 遊悠楽舎代表の明石紀久男さんは、コロナ禍で日本社会の閉鎖性が露呈し、当事者たちの孤立がより深まったと指摘する。なぜひきこもりが長期化したのか。そこには「話し合えない家族」の実態が見えてくる。
黒川さんはさらに、社会福祉を専門とする白梅学園大学名誉教授の長谷川俊雄さんにも取材。ひきこもりを社会全体の課題としてとらえ、「当事者にこそ光を届ける」ために何ができるのか、8050が9060問題へとなりつつある今、解決の糸口を探る。
今号の表紙には、横浜流星さんが登場。映画「春に散る」でプロボクサーを演じる横浜さんが「役と向き合う覚悟」について想いを語る。ボクシングのプロテストを受け、C級ライセンスを取得した横浜さん。並々ならぬ"本気度"を感じさせる。
巻頭特集は、「地球沸騰の時代を生きる」。今年の夏は、最高気温が全国の106地点で観測史上1位を記録(8月23日時点)した。6月から8月の平均気温はこれまで最高だった2010年を上回り、1898年以降最も高くなる見込みだ。蛇行する偏西風や居座る太平洋高気圧などの猛暑のメカニズムを詳報するほか、ハワイやカナダで山火事、スロベニアでは大洪水など、異常気象が世界中に影響を与えている実態についても触れる。
このほか、学習塾での性加害問題や、万引きがやめられない「クレプトマニア」、抗アルツハイマー病薬「レカネマブ」など、気になる記事が満載だ。
学習塾での性加害どう防ぐ
バスケ日本男子の熱戦
プリゴジンの死とプーチンの追悼
盗んで心の穴を埋める 真面目な人ほど「クレプトマニア」に
135ミリ缶ビール 「ほんの一口」多彩なニーズ
上原ひろみ 音の遊園地のような作品
齊藤工×神津凜子 "家"とは究極のパンドラの箱
「アプリ婚」は当たり前になったけれど
2050年のメディア 下山進 「レカネマブ」の成功はパラダイムの移行か?
向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン
武田砂鉄 今週のわだかまり
ジェーン・スーの「先日、お目に掛かりまして」
大宮エリーの東大ふたり同窓会 ゲスト・角野隼斗
松下洸平 じゅうにんといろ ゲスト・菅田将暉
現代の肖像 桂二葉・落語家
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