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今秋の京都旅。「偏愛」「感動」をテーマに、いつもと違う体験を

CREA 2023年秋号

 あまりにも暑くて夏は旅行をあきらめた。でも秋こそは......と、旅行熱が高まっている人も多いのではないだろうか。

 9月7日に発売される「CREA」2023年秋号(文藝春秋)は「偏愛の京都」を、9月1日に発売された「家庭画報」2023年10月号(世界文化社)は「京都・奈良 今秋、感動の体験旅へ」を、それぞれ特集している。

 京都はどの季節にも訪れたい魅力的な都市ながら、紅葉が美しい秋にとりわけ惹かれる。ガイドブックに載っている定番のスポットを回るのもいいけれど、ツウな楽しみ方もしてみたい......という人はぜひ、今秋の京都旅のヒントにしてみては。

オーソドックスな旅を超える

「CREA」2023年秋号(文藝春秋)
「CREA」2023年秋号(文藝春秋)

 これまで国内外の旅特集を数多く組んできた「CREA」。2023年秋号の「偏愛の京都」は、コロナ禍以降初めての国内旅の特集となっている。表紙は京都御所の東に位置する「廬山寺(ろざんじ)」。ここは紫式部の邸宅跡で、源氏物語執筆の地とされている。

偏愛の京都
偏愛の京都

 寺院や近代建築をはじめとする名所旧跡、紅葉や桜、お祭りなど季節の風物、京都ならではの和食、伝統工芸やアートなど幅広いジャンルのカルチャー。これらを目当てに、国内外からの観光客で1年を通してにぎわう京都。

 今号はオーソドックスな旅の体験を超えるコンテンツを目指して、「偏愛」をキーワードに、京都の食・クラフト・カルチャー・スポットをひも解いている。

京都この場所、この時間
京都この場所、この時間

 たとえば、京都の中華。京都で中華を食べるという発想はなかったが、日本各地で町中華の人気は高く、中でも京都の中華は独特なのだという。

 餡がたっぷり絡んだ具だくさんの「からしそば」、生地に卵が入った「春巻き」、クリアな餡の「酢豚」。これらは、大正時代に京都初の中華料理店をオープンした伝説の中国料理人・高華吉(こうかきち)氏のもと、修業を積んで独立した料理人に脈々と受け継がれてきた味の結晶なのだそうだ。

 伝統あるお座敷文化が培った「小さめサイズ」「香辛料控えめ&出汁強め」という独自の発展があるそうで、これらが気軽に味わえる注目の店を多数紹介している。また、進化系から郊外に拠点を移して1日1組をもてなす話題の店まで、百花繚乱の京都の中華の「いま」を網羅した。

 さらに、カウンターメインの和食店、店主の「好き」が詰まった焼き菓子専門店、水もおいしい京都だから叶う特別なお茶を味わう場所、朝食がおいしいホテル、熟成ナチュールがリーズナブルに味わえるワインバー、昼から呑める高レベルな飲食店も。

京都の中華
京都の中華

 このほか、世界中から逸品が集まるアンティークショップやギャラリー、平安蚤の市、自転車でめぐる独立系書店、足を延ばして訪ねる大原の韓国料理店や日曜市、京丹後のサウナなど、旅の楽しみを増幅させる内容が充実。京都に魅了されて移住した人や足しげく通う人がおすすめする、エッジの効いた京都の過ごし方も紹介している。

アンティークショップへ洋皿を探しに
アンティークショップへ洋皿を探しに
■「CREA」2023年秋号 「偏愛の京都」特集内容
好きなものを好きなだけ 和食は自由に
庭の美学が感じられる 額縁紅葉の世界
秋ですから、栗のお菓子を
一生使える、褒められる出汁巻き玉子レシピが知りたい
刺激的な味わいに身を委ねて 京のスパイス
春夏秋冬、365日鴨川デルタ
夜こそおもろい京都タワーのてっぺん
朝昼夜に食べたい、偏愛グルメアドレス
みうらじゅんさんの推し仏像、怪談和尚の説法、京アニワールドのコラムも
京都偏愛マップ、便利なGoogle Mapコード付き ほか

感動の体験旅へ

左は「家庭画報」2023年10月号通常サイズ版、右はプレミアムライト版(世界文化社)。
左は「家庭画報」2023年10月号通常サイズ版、右はプレミアムライト版(世界文化社)。

「家庭画報」2023年10月号の第一特集は、「京都・奈良 今秋、感動の体験旅へ」。日本が世界に誇る2大古都、京都と奈良。それぞれの都市の文化的価値と魅力を、改めて深くひも解いている。

「家庭画報」2023年10月号
「家庭画報」2023年10月号

「京都編」では、世界から注目されている"料亭文化"を老舗料亭「瓢亭」で体感。美しき苔寺「西芳寺(さいほうじ)」では、荒廃と復活の歴史、禅の庭の見方を学ぶ。専門的な知識を持つ案内人のもと、奥深い日本文化に出合う旅へ。

「奈良編」では、現在も奇跡的に残されている奈良時代の木造建築や仏像群のうち、南都奈良の世界遺産6社寺を取材。古代建築を軸に、その魅力と価値、見方を掘り下げる。「京都編」「奈良編」ともに、美食・宿・記念館など話題の新名所も紹介している。

「家庭画報」2023年10月号 主な内容
「家庭画報」2023年10月号 主な内容
「家庭画報」2023年10月号 目次
「家庭画報」2023年10月号 目次
■「家庭画報」2023年10月号 主な内容
今秋、感動の体験旅へ 京都・奈良
時空を超えた眼福の"旅"へ 物語のあるジュエリー
【特別対談】新作映画『こんにちは、母さん』で初共演 吉永小百合さん×大泉洋さん
追悼 京都・大原に見つけた終の棲家で 庭を愛し、日本を愛したベニシアさん ほか

 2024年1月、平安中期の京都を舞台に紫式部の生涯を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」が始まる。今後ますます京都に熱視線が注がれることは確実で、ひと足先に訪れておくのがいいかもしれない。


※画像提供:文藝春秋、世界文化ホールディングス


   
  • 書名 CREA 2023年秋号
  • 出版社名文藝春秋
  • 出版年月日2023年9月 7日
  • 定価950円(税込)
  • 判型・ページ数180ページ

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