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プーチンは「クローン人間」? 習近平そっくりさんは「消される」?

知れば知るほどヤバい都市伝説

 テレビやインターネットを見ていて「おや?」と気づく違和感。深掘ってみると、知ってはいけない"タブー"につながっているかもしれない......。「『噂の真相』を究明する会」がまとめた、『知れば知るほどヤバい都市伝説』(宝島社)が2023年6月6日に発売された。

「空白の10日間」の疑惑

 本書は、2020年刊『最新版「都市伝説」大全』、2021年刊『ヤバすぎる「都市伝説」大全』、2022年刊『決定版「シン・都市伝説」大全』『発禁版「シン・都市伝説」大全』(いずれも宝島社)を再編集したものだ。ネット上でまことしやかにささやかれる都市伝説の真相、世界各国の秘密結社の陰謀、古代文明や宇宙人の謎などの「ヤバい説」がずらりと掲載されている。

 たとえば、ロシアのプーチン大統領に関する、ある説が紹介されている。ウクライナ侵攻を受けて、「プーチンは正気を失っているのでは」という疑惑が浮上し、アメリカが実際に精神状態を調査するに至った。CIAの公式発表は「狂ってはいないが、意見できる側近が減ったことで扱いが難しくなっている」というものだったが、それまでの冷徹な戦略家のイメージと比べると、今回の侵攻は、人々の目に「暴走している」「別人のよう」と映ったのかもしれない。

 本書は2015年3月、プーチンが10日間にわたって公の場から姿を消したことに着目。重病説や死亡説が流れたのち、キルギス大統領との会談に現れ騒動は収まったが、インターネット上では「顔が変わった」「耳の形が違う」などの指摘が相次ぐようになった。

「『空白の10日間』の間に何らかの原因でプーチンはクローン人間とすり替えられ、その後は『二代目プーチン』が大統領としてロシアを動かしている」――これが、本書が取り上げている説だ。にわかには信じがたいが、2020年2月のインタビューで、プーチン本人が過去に影武者計画が存在したことを認めたという事実もある。ということは、ひょっとしたら......? もしそうなら、いったいなぜ?

肉まんを売っていただけなのに

 一方中国では、最高指導者・習近平にそっくりというだけで「消される」かもしれないという事態が起こっている。その一人が、ドイツ在住の中国人オペラ歌手・劉克清さんだ。習近平風の挨拶の直後にオペラを歌い出すという動画がヨーロッパで大ウケし、TikTokで投稿を始めたところ、当局の検閲が入り、2020年に中国国内でのアカウントが全て削除されてしまった。劉さんはドイツから帰国すれば拘束されるのは間違いなく、不安な日々を送っているという。

 さらに、実際に行方不明となっているそっくりさんも。2020年に、習近平そっくりの男性が屋台で肉まんを売る動画が話題となったが、その男性の行方がわからない状態にあるという。実は、「習近平と肉まん」はタブーとされている。2017年、インターネットに「習肉まん」と書き込んで揶揄した男性が懲役2年となった例もある。本書によれば、肉まん屋の男性も「皇帝侮辱罪」に当たるというのだが、ただ肉まんを売っているだけで当局に目をつけられるとしたら、気の毒だ。

 このほか、岸田文雄首相の「ゴム人間」説や、イーロン・マスクが開発を進める「人類選別アプリ」、陰謀論「Qアノン」発信者の正体など、気になる"タブー"の裏側が盛りだくさん。信じるか信じないかは、あなた次第だ。

【目次】
第一章 言ってはいけない禁断の都市伝説
第二章 秘密結社が仕掛ける陰謀大全
第三章 超古代文明&超科学のタブー!
第四章 歴史を動かす黒幕たちの正体


  • 書名 知れば知るほどヤバい都市伝説
  • 監修・編集・著者名「噂の真相」を究明する会 著
  • 出版社名宝島社
  • 出版年月日2023年6月 6日
  • 定価770円(税込)
  • 判型・ページ数文庫判・256ページ
  • ISBN9784299044105

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