子どものいない私。それを理由に両親の介護から看取りまで、すべてを任された。この先、夫が亡くなり、私も死んでしまったら、なにも手伝わなかったきょうだいに財産を残さなきゃならないの? いやその前に、介護が必要になったらどうする? 飼っているペットの世話は......? などと考え始めると、眠れなくなってしまう。いざという時のために、何から手をつければ良いのか、今のうちに把握しておこう。
2023年5月22日『子のいない人の終活準備』(扶桑社)が発売された。
本書では、自分の最期を不本意な結果にしないために、老後のお金、相続、医療、介護、認知症、住まい、資産の悩みを解決していく。
まずは、50代から自分の死後までに「起き得ること」と「前もって対策すべきこと」をまとめた「これからカレンダー」をチェック。
50代では、
「親が亡くなり、遺産をめぐって、兄弟姉妹間で相続トラブルになる」
「親がケガをして入院。無事に退院するも介護が必要になる」
などのことが起こりうる。
前もって、次のような対策をとっておくと安心だ。
「誰が相続を受けられるか知っておく」
「親の財産全体を把握しておく」
「介護とはどのような状態なのか知っておく」
それぞれの対策については、該当ページで詳しく解説している。
そして80代以降になると、
「認知症が発症。自分で預金がおろせなくなる」
「入院してそのまま寝たきりに。ペットの面倒がみられなくなる」
「配偶者に先立たれる。死後の手続きも相続をどうするべきかわからない」
という、自分自身の老後に関する切実な問題も。
前もってやっておくべき対策は、次の通りだ。
「認知症とはどのような病気か知っておく」
「任意後見制度を利用する」
「自分の死後にペットを託せるサービスを知る」
「配偶者の死後にどのような手続きが必要か知る」
資産や相続人を把握できる書き込み式シートも収録。今の状況や希望を整理しておこう。
・自分の今のお金を把握するシート
・法定相続人がすぐわかる相関図
・遺言書、遺産分割について
・医療、介護、認知症への備え
・葬儀やお墓の希望
元気で体力があるうちに、自分の最期は決めておきたい。お墓や遺言、相続、保険など考えておくことがたくさんあるが、一つひとつ希望を明確にしておこう。
【目次】
老後に起きること 子のいない人の「これからカレンダー」
特集1 自分の財産の行方は自分で決める
特集2 自分のお金について知っておく
特集3 自分の財産を使い切る
PART1 私の財産はどこにいく?...相続、生前贈与、遺言などについて
PART2 迷惑をかけずに死ぬために...介護、認知症、医療保険、住まい、葬儀、お墓などについて
PART3 心置きなく最期を迎えるために...財産、遺品、ペット、死後の手続きなどについて
資料 困ったときの相談先
■曽根恵子さんプロフィール
そね・けいこ/相続実務士R。公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、株式会社夢相続代表取締役、一般社団法人相続実務協会代表理事。相続実務士Rの創始者として、1万4900件以上の相続相談に対応。3000件以上の実務実績を持つ。感情面、経済面に配慮した「オーダーメード相続」を提唱し、「相続プラン」の提案にて実務もサポート。家族の絆と財産を守る"ほほえみ相続"をサポートしている。『図解 身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本 2023 年版』(扶桑社)、『いちばんわかりやすい 相続・贈与の本 '22~'23年版』(成美堂出版)などの監修を手掛ける。著作も多数。
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