モデル・タレントの吉川ひなのさんが、実母との複雑な関係や、過去の傷を告白した書き下ろしエッセイ『Dearママ』(幻冬舎)が6月8日に発売される。「宗教二世」であることや母親の死、傷ついたインナーチャイルドとの向き合い方など、これまで語ってこなかった壮絶なエピソードが綴られている。
予約を開始した5月16日には、ハワイの自宅からインスタライブを実施。書籍に込めた思いを語った。
現在43歳、芸能生活30周年を迎えた吉川さん。「30年前はSNSもなくて、芸能界も大人が決めて、それに従うのが普通だった」と当時を振り返る。仕事に影響するからと、クォーターであることなども事務所から伏せるように言われ、「言っちゃいけないことがたくさんあって、本当の自分を隠し、押し殺すことがクセになっていた」と言う。
2021年に発表した前作『わたしが幸せになるまで 豊かな人生の見つけ方』(幻冬舎)では、第3子の妊娠をきっかけに「いろいろなことが気になり始めて」、あるがままの自分を知ってもらいたいと、生い立ちや正直な気持ちを明かした。その際、読者から実母について「それは毒親だ」だと言われ、初めてその言葉を聞いて驚き、悲しく感じたとともに、自分と深く向き合うきっかけにもなったという。
前作を出版した時には、実母はすでに亡くなっており、「いろんなことが中途半端なまま、ママに会えなくなってしまった」と嘆く吉川さん。一方で、新たに「ママ」をテーマに本を書くことで、母親との関係を見つめ直した。
タイトルは、吉川さんのよき理解者である、夫の提案によるもの。構想を話すと、「『次の本のタイトルは、Dear ママだね』って言ってくれた時、ありがとう! それだよ!って」。いざ書き始めると、なかなかイメージ通りには進まなかったが、書くことで「また少し前に進めた」と言う。
「いままで誰にも詳しく話したことがなかったこと。自分でもどうしたらいいのか、どう思えばいいのかわからなくて、隠すことしかできなかった過去。でも少しずつ乗り越えることができて、ありのままの自分を受け入れたいと思うようになった」とInstagramに綴っている。
「許せない自分を許す」「悲しみの連鎖は続かない。自分の代で断ち切りたい」と語る吉川さんの、強い思いが伝わってくる本書。ファンだけでなく、親子関係で悩みを抱えている人が読めば、きっと勇気をもらえるだろう。
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