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「もしも夫が亡くなったら...」 相続を円満に進めるために、やっておくべきこととは?

「もしも夫が亡くなったらどうしよう?」と思ったら読む本

 高齢化大国日本。相続への関心は年々高まっているものの、実際に相続に備えている家庭はまだまだ少ないようだ。

 株式会社AlbaLink の「相続対策についての意識調査アンケート」(2021年)によると、相続対策をしている人は回答者全体の3割ほどにすぎないという。「相続のことは気になるけれど、何をどうしたらいいのかわからない......」というのが、大半の人の本音なのだろう。

 そこで参考になるのが、年間100件以上を解決に導いた相続のエキスパート・島根猛さんの『「もしも夫が亡くなったらどうしよう?」と思ったら読む本 夫婦で豊かな老後を送るために知っておきたい相続のこと』(クロスメディア・パブリッシング)だ。

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なぜ「夫が亡くなったら」?

 平均寿命が延びて、女性のほうがより長生きになり、夫を送るケースは多い。本書は、豊富な相談事例をベースにしたケーススタディーをまじえ、相続の手続きをスムーズに進めるための準備や、実際に相続が発生したときの具体的な対応方法を丁寧に解説している。

 男性と比べて平均寿命の長い女性は、夫のみならず自身の両親や夫の両親など、様々なかたちで相続に直面することが多く、相続が非常に難しい問題になりやすいという。

 例えば夫の両親の相続では、法律的には縁が遠いとされ、妻が「関係者」から締め出されることがある。現実には夫の両親の介護を妻が担うケースも多いにもかかわらず、そうした判断がされてしまうのだ。

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やっておくべき3つのこと

 そこで本書は、残された家族がやっておくべきこととして、以下の3つを掘り下げて解説している。

■3つのポイント
1 「もしも夫が亡くなったら」を具体的に想像し、起こりうる問題を想像して心構えをしておくこと
2 相続で起こりうる問題に対して「残された自分が人生を豊かに生きる」という視点を最重視して対処すること
3 1と2を踏まえ、相続の基本の流れを、簡単にでも事前に理解しておくこと

 第2章では実際の相続のケースをベースに代表的な事例を挙げ、相続やそれに付随して起こりうる問題を具体的にイメージしやすい内容になっている。気になる人は第2章から読んでも良いかもしれない。

■第2章で取り上げている事例
・「残された妻と子どもたちの相続」
・「残された夫の相続」
・「子どもがいない夫婦で、末っ子長男だった夫の相続」
・「収益物件をたくさん保有する夫の相続」
・「経営者の夫の相続」

 「いかに相続税を節税するか」ではなく、相続を円満に進めるための「心構えと考え方」、そして相続の基礎知識や具体的な対応策にフォーカスした本書。「妻」に限らず「残された側」になりうる人は、「もしも...」と思ったら読んでおきたい1冊だ。

■目次(一部抜粋)
はじめに 相続は誰のためのもの?
第1章 「万が一のこと」を具体的に考えてみよう
    ――残された妻が直面する相続の問題とは?――
第2章 トラブルの実例に学ぶ
    ――残された妻や家族を困惑させた5つの相続の話――
第3章 10カ月間で、何をどうすればいい?
    ――相続で「起こること」と「やるべきこと」の基本――
第4章 「残された妻の人生を豊かにする相続」を叶えるために
おわりに

■島根猛さんプロフィール
しまね・たけし/島根税理士事務所代表税理士。埼玉県で代々続く専業農家の長男として生まれる。「実家の相続を円満に導きたい」という思いから税理士を志し、24歳で税理士試験に合格。大学卒業後に専門学校での税理士講座講師、某保険会社の営業職を経験したのち、税理士法人にて税理士業務の基礎を学び、27歳で税理士登録。その後は相続税のエキスパートとして年間100件以上の相続案件に携わる。共著に『円満相続をかなえる本』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。


※画像提供:クロスメディアグループ株式会社


  • 書名 「もしも夫が亡くなったらどうしよう?」と思ったら読む本
  • サブタイトル夫婦で豊かな老後を送るために知っておきたい相続のこと
  • 監修・編集・著者名島根 猛 著
  • 出版社名クロスメディア・パブリッシング
  • 出版年月日2023年1月16日
  • 定価1,628円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・192ページ
  • ISBN9784295407874

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