年始は何かと、人と集まる機会が増える。去年よりちょっとバージョンアップした自分を見せたい......そんな気分のときは、服やコスメの前に「しぐさ」をひと工夫してみるのが効果的かもしれない。
2022年12月23日に発売された『美人なしぐさ【新版】』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、普段のちょっとした仕草を変えることで、美しく見える「雰囲気」を身につけて美人に見せる方法を教えてくれる。日常動作はもちろん、ビジネスシーンや歩き方、写真の撮られ方まで、イラストや写真付きでわかりやすく解説されている。
著者の中井信之さんは、ワタナベエンターテイメントカレッジ等の専門学校で7000人以上のタレント候補者に指導してきたポージングディレクター。「表情・動作・話し方」で個性をブランディングする方法を、タレントから企業のエグゼクティブまで多くの人に伝授している。
本書では、美しさは生まれついた顔の造形だけで決まるのではなく、その人のもつ「雰囲気」こそが決定づけると説く。その雰囲気をつくる上で重要なのが、日常のちょっとしたしぐさなのだ。
今回は本書から、美人なしぐさにおいて重要な「HKKの法則」と、それを活かした2つのしぐさを紹介しよう。
「HKKの法則」とは、次の3つの「線」を使うことで、それぞれ3つの印象をつくりだすこと。
1. 「ヒネル(H)」ことによって生まれる曲線
2. 「カサネル(K)」ことによって生まれる、まとまった線や複雑な線
3. 「カタムケル(K)」ことによって生まれる斜線
これらの、目に見えない線を意識して体を動かせば、印象が格段に変わるのだそう。あらゆる美術やデザインの世界でも、人の情緒を表現するための基本手段として用いられているという。
それぞれ、「ヒネル(H)」はアクティブ、「カサネル(K)」はゴージャス、「カタムケル(K)」はソフトという印象を与える。
たとえば、スマホを使うとき。1日のうちで何度もする動作だ。
美人なしぐさの正解は、スマホを持っているほうの肘の下にもう片方の手のひらをお皿のようにして「カサネル」こと。これによって動線に1つの流れができ、女性らしい丁寧な雰囲気を出せるのだという。
さらに、SNS等にアップする写真を撮るときに押さえておきたいしぐさも。意識するのは、からだ(肩・胴体)の向き、首の向き(目・顔・頭)。そして指、手の向きを意識した「腕の位置」。
まず、カメラに対して右肩を斜め後ろに引くと、肩幅が小さくやせて見える。次に、後ろ方向に重心をかけ、背中を「カタムケ」れば、胸がきれいに開く。
こんなふうに、HKKの法則を意識して各パーツの位置を工夫すると、写真に写るときに背が高く、若々しく、スリムに見せることができるとのこと。
服やコスメ以上に、美しい雰囲気に影響を与える「しぐさ」。HKKの法則をマスターすれば、去年よりいっそう美しい自分になれるかも?
■中井信之さんプロフィール
なかい・のぶゆき/ポージングディレクター・俳優・モデル・イメージコンサルタント。
大学時代に劇団「夢の遊眠社」に所属し、退団後にモデルを経験。「HKKメソッド」を開発する。NHK・Eテレ「Rの法則」やフジテレビ「ノンストップ!」等でも、「しぐさ」の専門家として活躍。著書に『女も男もあこがれる ハンサム美人な「しぐさ」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等がある。
(文・犬飼あゆむ)
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