金融・保険・ゲーム・出版......。学生に人気の企業101社には、どの大学からの出身者が多く就職しているのか――。
10月17日発売の「AERA(アエラ)2022年10月24日号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は「大学の就職力に異変あり」。2022年の最新データをまとめた大型表を掲載し、「大学の就職力」の最新状況を探っている。
大卒の有効求人倍率がコロナ禍のなかで初めて上向き、少しずつ活況が戻ってきた就職戦線。特集では、101企業×51大学の22年の就職者数の詳細データを掲載している。
表によれば、伊藤忠は慶應、ニトリは関西学院、ソニーは東大からの就職が最も多い。建設・不動産業界では日本大学が強く、機械メーカーでは大阪大学が最も多いなど、業界ごとの特色もみられる。
興味深いのが日大だ。スズキ、三菱電機、NECなど理系の業界に強い。カギは、OB・OGの面倒見の良さに加え、理系学部が充実していること、キャリアサポートの仕組みが「進化」していることなどが挙げられる。
また、就職情報大手ディスコの上席研究員・武井房子さんによれば、就職先選びの際、いま学生たちの間で重視されているのは「安定」や「福利厚生」といった言葉だという。マイナビが学生5千人を対象に実施したアンケートでも、コロナ禍の影響を受け始めた21年3月卒以降「企業選びのポイント」の項目で「安定している」の回答が増えた。
マイナビ編集長の高橋誠人さんは、この学生たちの安定志向を次のように分析している。
「コロナが始まった頃、採用を中止・縮小する企業が相次ぎ、少しでも安定性を求める気持ちが高まっています。ただ、学生が言う『安定』は、私たちが想像するようなものとは少し違います。経営の基盤が安定している企業や官公庁というより、『職場で安心して働けるか』という基準で見ているようです」(高橋さん)
特集では、理系業界・航空業界に焦点を当てた業界分析や、いまや8割以上の学生が参加しているというインターンシップの最前線にせまる記事も掲載されている。
表紙は主演映画「死神遣いの事件帖-月花奇譚」が11月18日から公開される2.5次元俳優・鈴木拡樹さん。インタビューでは、俳優として大きなターニングポイントになった舞台として「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」を挙げている。演出家の意向で舞台上のセットや特殊効果がほとんどなく、ハンドルと体だけで自転車レースを再現しなければならなかった難しい舞台で、先輩と後輩、キャストとスタッフに一体感のある座組を経験し、「座組作り」の大切さを知ったという。
月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」のゲストは、ファッション、音楽などの分野で活躍する写真家の舞山秀一さん。インスタが日常に存在し、「一億総カメラマン」時代となったいま、写真をやっているというスタイルはどこで見せるのか、写真にとって大事なのは何かについて話し合っている。連載「松下洸平 じゅうにんといろ」では、松下さんがゲストのマギーさんに「脚本家マギーさんの視点で、今の僕をキャスティングしてくださるとしたら、どんな役ですか?」という質問を投げかけた。
今号では、以下の記事も掲載。
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逆境で伸びる「やるか」の芽 「Z世代」の転換力
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宇野昌磨も刺激 マリニンの4回転
伊沢拓司×小川哲 「クイズとは世界である」
エリザベス女王を知る洋書14冊
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棋承転結 桐谷広人・七段
現代の肖像 松田崇弥、文登・ヘラルボニー代表取締役社長、副社長
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