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なぜ人気? 上半期最も売れたムック本、「60歳過ぎたらやめて幸せになれること」

60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと

   2022年上半期、最も売れたムック本は『60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと』(宝島社)だ(日販オープンネットワーク「WIN」調べ)。昨年10月に発売されてから販売部数を伸ばし、今年7月12日の重版で累計54万部を突破している。人気の秘密はどこにあるのだろうか。

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   本誌で扱うテーマは人生のエンディングを悔いなく迎える方法だ。60代から余分なものを手放して軽やかに生きるための方法を100項目紹介。人間関係・健康・お金・見栄などへの執着を手放す方法を、すでに実践している先輩たちのアドバイスとともに掲載している。

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   本書の「やめる」「捨てる」100のリストから一部紹介する。

まずは冠婚葬祭から失礼する
しがらみの付き合いを断ることで煩わしい人間関係から離れよう。義理で行くことを避け、心から祝いたい、偲びたいと思うときは行く形に変えてみてはいかがだろうか。ときには嫌われる勇気も必要だ。

自立した子どもへの援助はきっぱり断る
子ども側も援助をあてにしてしまうし、自分の生活が苦しくなっては意味がない。定年や年金受給などをきっかけに"卒業宣言"をしよう。

夫の親への連絡は夫にバトンタッチ
親とのコミュニケーションは各自で連絡をとれば良いのだ。家族は大切だが、負担にならない距離を探ってみよう。

失うものが多い、やってはいけない熟年離婚
熟年離婚は、パートナー、経済的なゆとり、自宅を失う。暴力を振るわれているなどの場合はすぐ離婚すべきだが、そうではない場合はうまくやりすごす方法を考えるのも手だ。

   本誌は、50~70代を中心に評判を呼び、半年で44万部を突破する大ヒットとなった。読者からは「気持ちが軽くなった」「背中を押された」「無理しなくていいんだなとホッとした」など、反響が大きいという。

   宝島社は、「団塊やそれ以上の世代は、人口が多く競争の激しい環境で進学や就職を経験し、我慢したり頑張りすぎたりしてしまう特徴があるといわれています。こうした世代に「やめる」「捨てる」という考えを提案し、支持されたことがヒットの要因だと考えています」と分析している。頑張りすぎてしまう親に、子どもがプレゼントする需要も広がっているそうだ。

   雑誌感覚で気軽に読めるのもいい。つい頑張ってしまう人や、しがらみにとらわれて第二のステージへの一歩を踏み出せずにいる人におすすめの一冊。


※画像提供:宝島社


  • 書名 60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと
  • 出版社名宝島社
  • 出版年月日2021年10月28日
  • 定価690円(税込)
  • 判型・ページ数A4判・80ページ
  • ISBN9784299021670

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