今年の夏はすでに記録的な猛暑を観測している。気象庁も、今年の気温は全国的に平年より高くなる見込みだと発表した。
厳しい夏に気をつけたいのが、熱中症だ。熱中症を正しく予防するには? 熱中症かもと思ったらどうすればいい? など、熱中症対策に役立つ知識が詰まった本を3冊ご紹介しよう。
『医者が教える熱中症対策』
三宅康史、伊藤 重範 監修/エイ出版社
本誌は、医師が熱中症の基礎知識と正しい対策方法を教えてくれている。
帝京大学医学部付属病院救命救急センターのセンター長を務めている三宅康史先生によると、若い人と比べ、高齢者は圧倒的に熱中症にかかりやすいそうだ。高齢者は暑さに対する感度が落ちるため、暑い部屋に平気でいることがしばしばある。また喉の渇きを感じるセンサーも衰えており、水分もとらない。汗をかきづらく血流も悪いため、熱中症になり亡くなるという最悪のケースを招くことも。
高齢のご家族がいる方は、同居しているならこまめに室温を確認し、離れて暮らしているなら電話をかけて室温を聞き、高すぎたら28度以下に下げるよう伝えてほしい。また、喉が渇いていなくても1時間に1回コップ1杯の水やお茶を飲むなど、熱中症予防の工夫をしよう。
また、この夏は空調服の活用もおすすめだ。もとは作業用だが、最近は熱中症対策のために普段着として着る人も増えている。高齢者の暑さ対策にはもってこいだ。Amazonで7月12・13日に開催されるプライムデーのビッグセールでは、各種空調服が値引き対象となっている。この機会にぜひゲットしてほしい。
本誌で紹介されている熱中症の応急処置のキーワードは、〈FIRE〉だ。
Fluid(水分補給)
Icing(冷却)
Rest(安静)
Emergency(119番通報)
熱中症かな? と思ったら、この4つを心がけよう。
『現場で使う‼ 熱中症ポケットマニュアル』
三宅康史 編著/中外医学社
こちらは三宅先生が作った、熱中症対策必携書。2018年の猛暑を受けて、2019年夏に出版された本だ。過去の教訓を今年にばっちり活かそう。
本書は、熱中症の基礎知識、熱中症にならないためのチェックリスト、各項目の解説、熱中症の応急処置時のチェックリストで構成されている。前半のチェックリストはスポーツやイベント、高齢者の介護現場などのシーンが想定されていて、たいへん実用的だ。夏本番に向けて、一冊持っておくと安心だろう。
『塩分摂取ミステリー 熱中症対策のあいまいゾーン』
遠埜一也 著/アメージング出版
健康のために、普段は塩分控えめにしている。でも、夏は塩分を摂らないと熱中症になる......!
熱中症を予防するにはいったいどれくらいの塩分量が必要なのだろうか。そしてどれくらいなら塩分の摂りすぎにあたるのだろうか。著者の徹底検証の結果、出た結論は「減塩と健康には関係がない」だった? 熱中症対策の「あいまいゾーン」とは――。熱中症対策の中でも塩分摂取にフォーカスした一冊。
気温の調節、塩分・水分の補給、応急処置の知識。熱中症対策を万全にして、今年の夏を健康に乗り切ろう。
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