これからの季節、紫外線による肌荒れや暑さによる夏バテ、冷房の効いた室内での冷えなど、病気まではいかない体の不調に陥りがち。現役内科医であり料理家の栁川かおりさんの著書『カラダにうれしい毎日ごはん。』(東京ニュース通信社)は、ちょっとした体の不調に着目したレシピ本。
本書では、ストレス、肌荒れ、熱中症、夏の冷え、夏バテ、不眠、のどの痛みと咳、肌の乾燥、冬の風邪、胃もたれ、寒がりと冷え性、花粉症、貧血、頭痛と肩こり、便秘の15テーマについて、不調の原因と、食事との関わりを説明している。おすすめレシピは、不調を改善するためにポイントとなる食材とともに紹介されている。
栁川さんのレシピの中から、いくつか選んで記者が自宅で作ってみた。最初は、「肌荒れ」の紫外線対策におすすめの「にんじんたらこ炒め」と「アボカドと海苔のネギ塩和え」。
「にんじんたらこ炒め」はにんじん1本を細切りにして油で炒め、たらこを加えてさっと火を通しただけ。レシピでは黒こしょうをふるのだが、あいにくキッチンになくてそのままいただいた。たらこの塩気とにんじんの甘みが合ってご飯のおかずにもおつまみにもなる1品だ。
「アボカドと海苔のネギ塩和え」は、みじん切りにした長ネギを電子レンジで少し加熱し、鶏ガラスープのもとと塩で味付け。そこにごま油を加えたソースを作って、角切りにしたアボカド、いりごまと和えるだけ。食べる前に海苔をちぎってかける。火を使わないお手軽なレシピは暑い夏にはうれしい。
肌荒れや夏バテを体の中からケアするには、ビタミンをしっかりとること。にんじんなどの緑黄色野菜や海苔には紫外線から身を守るビタミンAが豊富。アボカドやオイルなどにはビタミンEが含まれている。
もう一つ、「夏バテ」のテーマで紹介されている「梅タコ飯」も作ってみた。米2合に茹でタコ200グラム、梅ぼし3個。めんつゆで味付けし、千切りにしたショウガも入れて炊く。梅の香りがよく、タコのだしもよく出ていて絶品!
食欲がないときでもさっぱりと食べられそうだ。食べきれなかった分は、翌日おにぎりにしてもおいしく食べられた。ちなみに、梅ぼしに含まれるクエン酸は、胃液の分泌を促進してくれる効果がある。
ほかにも、油揚げに納豆を詰めて焼いた「納豆きつね焼き」、「枝豆とハムのマリネ」など、手軽にできるメニューがならぶ。
体を元気にしてくれる栄養が入ってるんだなと思いながら食べると、ありがたみも増す。おいしく・賢く"毎日のごはん"を楽しみたい。
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