環境問題の大きなテーマのひとつ、「ゴミ」。毎日捨てているそのゴミ、どこへ行ってどうなるのかあなたはどれくらい知っている?
『すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。』(学研プラス)は、お笑いコンビ「マシンガンズ」として活躍するかたわらゴミ清掃員の仕事を10年間続けている滝沢秀一さんが、小学生向けに「ゴミの世界」を教えてくれる本だ。
ぼくはゴミ清掃員だ。
先日、不思議なゴミを見つけた。
――電子レンジの中にぎっしりと土がつまっている――
どういうことなの!? なんなの、この状況?
土のつまった電子レンジに、大量の人形、キノコ料理......? ゴミ清掃員の現場エピソードを、お笑い芸人ならではの語り口調でおもしろおかしく紹介。環境問題に取り組むハードルをぐっと下げてくれる一冊だ。
大人でもゴミの現状に詳しい人は少ないのでは? この夏は親子でゴミについて学んでみてはどうだろう。夏休みの自由研究にもおすすめだ。
〈本書の内容〉
おもしろくてわかりやすい読み物で、ゴミをあらゆる角度から解説。
「もし清掃車一台に、ゴミをパンパンにつめたら、アジアゾウのメスと同じ重さになる。」
ゴミ清掃員"あるある"をマンガに。普段見かけるあの清掃員さんも、こんな日常を送っているはず。
町で見かけるゴミ清掃車、仕組みはどうなっている?
「日本は残念ながら、主要な先進国のなかでは中国、アメリカに続いて、世界で三番目に食べ物をすてる国なんだ。」
日本や世界のあらゆるゴミ問題を写真とともに解説。親しみやすい切り口に始まって、深刻な環境問題まで網羅できるのが本書の特長だ。
ちなみに、本書のカバー、帯、表紙は、古紙を含んだ環境にやさしい紙を使用している。
〈目次〉
はじめに ゴミには物語がある
第一章 ゴミ清掃員、はじめました。
1.知られざるゴミ清掃員の日び
★マンガ ゴミ清掃員あるある劇場①
2.ゴミ箱からその先、知ってる?
★ゴミ清掃員の現場から① ゴミ清掃車はかっこいい!
3.ゴミはこんなにおくぶかい
★ゴミ清掃員の現場から② すてられていた気になるゴミずかん
第二章 ゴミが多すぎるっ!
1.あと二十年でうめたて地がなくなる
★マンガ ゴミ清掃員あるある劇場②
2.ゴミ処理には歴史とお金の重みがある
3.三つのR
★ゴミ清掃員の現場から③ アップサイクルで大へんしん!
第三章 ゴミのミライ
1.世界のゴミ事情
★ゴミ清掃の現場から④ まだある! 世界のゴミ問題
2.食品ロスをなくせ!
★マンガ ゴミ清掃員あるある劇場③
3.ゴミってなんだ?
■滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)さんプロフィール
1976年、東京都生まれ。1998年にお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。2012年、お笑い芸人の仕事を続けながらゴミ収集会社に就職。その後、ゴミ清掃員の経験を活かして「ごみ研究家」としてテレビ出演や講演会、出張授業などを行い、多数の著書を出版。食品ロスを減らすための『えがお食堂』や、オンラインコミュニティ『滝沢ごみクラブ』も手掛ける。2020年、環境省により「サステナビリティ広報大使」に任命。著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)など。
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