甘いものを控えて運動すればやせるとわかっている、でも食べてしまって自己嫌悪に陥る......そんなふうに葛藤している人にこそ読んでほしいダイエット本がある。
『午後3時に食べるだけダイエット やせるスイーツ』(秀和システム)は、なんと糖質オフと正反対の、「糖質オン」でやせるダイエット法についてロジカルに解説した1冊。
著者の工藤孝文さんは、ダイエット外来で99パーセントの成功率を誇るという内科医、糖尿病内科、統合医療医、漢方医だ。糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病やダイエット治療などを専門とする。
「食べるだけダイエット」などと聞くと、そんな都合のいい方法があるはずない......と多くの人が思うかもしれない。今回は、本書の第1章「太るのは糖質ではなくストレスが原因だった」から、よくあるダイエットの勘違いについて紹介したい。
本書では、どんな食べ物も、食べること自体も「敵」ではないと説いている。ダイエットの「本当の敵」は、ダイエット中に食べすぎることによって襲ってくる罪悪感や自己嫌悪、自己否定のようなネガティブ感情のループだというのだ。
たとえば、ある日食べ過ぎてしまう→そのことを後悔し罪悪感に駆られる→やせられない弱い自分に直面する→不安になりイライラする→それを解消するために脳が「食べたい衝動」を起こす→「食べたい」VS「食べちゃダメ」の葛藤に最後は負けて食べてしまう→ひと口食べると食欲が爆発する→後悔し、罪悪感に駆られる......といった具合に。
このような負のループにハマってしまうことこそが、やせられない原因だそう。
そのため、著者の工藤さんのダイエット外来では、食事療法と運動療法の前に、まず「行動療法」から始めるそうだ。これは、患者に、やせられない原因は悩みや不安を解消したくて過食してしまうことだと気づいてもらうためのもの。
「ストレスの問題の原因から目をそらさず1つずつ、あせらずに明らかにしていくのです」
「午後3時に食べるだけダイエット」は決して都合の良い理想論ではない。「心の解放とストレス発散のために、私は食べ過ぎている」という事実を受け入れることから始める、合理的なアプローチなのだ。
本書では、やせられない原因の他に、スイーツを食べるときに意識したいルールやおすすめレシピなど、「糖質オン」ダイエットに必要な知識が網羅されている。目次は以下の通り。
第1章 太るのは糖質ではなくストレスが原因だった
第2章 午後3時のスイーツでやせる驚きのしくみ
第3章 最低限これだけは知っておきたい やせるための正しい知識
第4章 午後3時に食べるだけ やせるスイーツ【レシピ】
第5章 私の午後3時に食べるだけダイエット成功体験談
やせるためには甘いものを我慢しなければ、でも食べてしまう......と葛藤している人こそ、ぜひ手に取ってみてほしい。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?