あなたはどっち？ 40代、50代の肌タイプはほぼ2種類。『化け活。』著者が教えるタイプ別スキンケア

化け活。

　「本当に人の顔は十人十色。特に40代以上はさまざまな加齢現象が現れてきて、より対応が複雑になります」――。

　本書『化け活。』（主婦の友社）は、「老け顔」コンプレックスに悩む40代、50代以上の全女性をヘアメイクで救う1冊。著者は、入れ替わりが早いと言われる芸能界で約35年間、ヘアメイク職人として活躍し続ける化け子さん。

　「まぁまぁ、ゆるーい気持ちで見てみて！」。自身もあらゆる加齢現象と戦う化け子さんが「部長」、老け顔をなんとかしたい読者が「部員」という設定で、テンポよくわかりやすく進む。

　BOOKウォッチでは、プロ中のプロである化け子さんのスキンケア＆メイクテクをたっぷりお届け（全3回）。1回目は「準備体操　まずは現状把握　今と向き合おう」から、肌について見ていこう。

40代、50代の肌タイプは2つ

　化け子さんの経験上、「40代、50代の肌タイプはほぼ2種類」に分けられるという。1つは、表面上は脂性肌や混合肌に見えるインナードライ肌。もう1つは、キメは整っているけど油分量の少ない乾燥肌。

　自分の肌の最大限いかすところ、適切に隠すところを認識してから「化け活。」はスタート！　まずは自分の肌タイプをチェックしよう。

■40代、50代のための肌タイプCHECK LIST

A項目
□洗顔後何も塗らずに1分放置するとカサカサ
□朝起きたら、顔がカサカサしている
□日中にふと鏡を見ると目元に小ジワができている
□頭皮や耳、首が乾燥しているのを感じることがある
□メイク直しをしても肌がガサガサでのりが悪い
□コンシーラーでしっかりカバーするとカピカピになる

B項目
□洗顔後何も塗らずに1分放置するとTゾーンがテカってくる
□朝起きたとき、おでこや鼻まわりがテカテカしている
□ほおや鼻の毛穴が目立って気になる
□夕方になると顔がどんよりして見える気がする
□ファンデがヨレるなどメイクくずれしやすい
□大人ニキビができることがある

　Aが多ければ乾燥肌タイプ、Bが多ければインナードライ肌タイプ。どちらのタイプにもメリットとデメリットがある。

　乾燥肌タイプは、自分の体から脂が出にくい＝肌のバリア機能が低い。遺伝的に乾燥しやすい人もいれば、過剰な洗浄やピーリングで乾燥しやすい状態の人も。

　乾燥肌タイプのメリットは「保湿さえきちんとできれば素肌がキレイ」、デメリットは「そばかす、肝斑が出やすい」など。このタイプは、スキンケアさえしっかりできればとても状態のいい肌。セミマットの質感やカバー力の高いファンデだと乾燥を呼びやすいので、ベースメイクも保湿力を重視して。

　インナードライ肌タイプは、肌の内側の水分不足を補おうと自分の体から脂が出てくる状態。混合肌ともいう。脂っぽい部分と乾燥する部分が見た目に現れない場合も多く、保湿が不十分になりがち。

　インナードライ肌タイプのメリットは「シワが少ない＆目立ちにくい」、デメリットは「シミ、くすみ、毛穴が目立つ」など。このタイプは、洗顔をしっかり、保湿は軽くという人が多い。じつはこれ、肌が脂を出そうとするシステムに拍車をかけるのと同じこと。何よりも保湿を大切にして。

日焼け止めはスキンケア直後

　こすらず、やさしく。スキンケアは、基本に忠実に行うのが肌を立て直す一番の近道。乾燥肌さんもインナードライ肌さんも、ここで一緒におさらいしておこう。

■化け子的毎日のスキンケアルーティン

1　洗顔　たっぷりの泡でソフトに押し洗い
泡を肌にのせるのは約1分。長時間の洗顔は乾燥につながる。

2　ローションパック　インナードライ肌は5分　乾燥肌は3分
ここで使うのは水とアルコールフリーの化粧水を混ぜたもの。

3　化粧水　手のひらでゆっくり水分を押し込む
ローションパックでふやかしたら、化粧水で保湿。

4　美容液　顔に点置きしてからなじませる
目元の小ジワ、額、ほうれい線とシワが気になる部分に。

5　クリーム　軽いパッティングでのばしていく
7点置きし、トントンとなじませる。最後にするりとすべらせ塗りムラをなくす。

6　日焼け止め　朝は日焼け止めも！　トントンこすらず塗る
点置きしておくとムラなく塗れる。もみあげ付近も忘れずに。

　肌の老化を防ぐには、紫外線対策が必須。朝のスキンケアは日焼け止めまでと覚えておこう。

　メイク直前ではなくスキンケア直後がいい理由は、日焼け止めがしっかりなじむから。化け子さんは紫外線吸収剤フリーのものをおすすめしている。そこで使われている散乱剤はパウダー状の成分で、スキンケア直後に塗ると肌の水分と合わさってなじみ、メイクのりのよさを保つことができる。

　最後に、化け子印のスキンケアアイテムをチェック。インナードライ肌の化け子さんと、乾燥肌の化け活部員が、自分の肌で試してよかった洗顔料、化粧水、美容液、クリーム、日焼け止めを厳選して紹介している。上半分が乾燥肌向け、下半分がインナードライ肌向け。

　

　

　

　ぴたっと手にはりつく感触になったら、スキンケアはばっちり。土台となる肌が整ったら、いよいよファンデ。2回目もお楽しみに！

著者の化け子さん

■化け子さんプロフィール

　日本トップクラスのベテラン有名女優から愛される現役バリバリのヘアメイク職人。本名・岸順子（55歳・2022年4月現在）。入れ替わりが早いといわれる芸能界で、約35年もの長きにわたって活躍を続けるプロ中のプロ。そのキャリアをいかし、2020年12月、54歳にしてYouTubeチャンネル「ヘアメイク職人_化け子」（登録者数16万人・2022年4月現在）を開設。「大人だから共感できる大人のための、メイクが楽しくなるコツ」を伝授するモチベーショナルスピーカー。

※画像提供：主婦の友社

（BOOKウォッチ編集部　Yukako）

　

• 書名: 化け活。
• 監修・編集・著者名: 化け子 著
• 出版社名: 主婦の友社
• 出版年月日: 2022年5月31日
• 定価: 1,650円（税込）
• 判型・ページ数: A5判・128ページ
• ISBN: 9784074514588