コロナ禍をきっかけに大きく変化した生活様式を、「ニューノーマル」と表現するようになってしばらくたつ。
そんな大きく変わった日々の暮らしについて、マネー、健康、教育、犯罪など、あらゆる角度から全109個もの「新常識」を軽快な筆致で紹介しているのが、『ウィズコロナ時代に後悔しない 暮らしの新常識109』(小学館)だ。
今回はその中から、「マネー」と「介護」にまつわる驚きの新常識を抜粋して紹介したい。
コロナ禍で大ダメージを受けた業界として真っ先に思い浮かぶのが、旅行業界だ。
これまで我慢していた消費・行動意欲を爆発させる、いわゆる「リベンジ消費」を見据えて多くの旅行会社がお得なプランを打ち立てているが、本書によると、魅力的な用語が並ぶ旅行の広告には落とし穴があるという。
本当にお得なツアー旅行を選ぶ際に、注意したいキーワードは以下の3つ。
・最安値
・昼食フリー
・自由行動
まず、「最安値」と書かれたツアーはいわゆる「おとり商品」になりやすいという。このようなツアーはすぐに売り切れてしまうため、問い合わせるとやや割高の別ツアーを勧められがちなのだとか。なんだか不動産屋を彷彿とさせる話だ。
次の「昼食フリー」とは、ツアー中の昼食にどこで何を食べるかを、旅行客がおのおので決めそれぞれでとるスタイルのこと。しかし、設定されている時間は1時間未満なことが多く、人気店で食事を楽しむには足りないようだ。
「それを織り込み済みで『契約食堂なら優先的に』や『弁当を販売』と添乗員が勧めることがある。結果、追加料金を払わされたうえ、ご当地グルメも楽しめない可能性がある」
さらに、「自由行動」にも要注意。次の旅程の集合時間と場所が決まっているため、別料金の「オプショナルツアー」しか事実上は選択肢がないケースがあるのだという。その場合、最初から旅程が決められているツアーのほうが安上がり......ということも。
せっかく遠出をするのなら、これらの言葉にはよく注意を払って、慎重にベストな旅行ツアーを選びたいところだ。
本書で「感染症のリスクも軽減できる」として紹介しているのが、将来、介護されるときに備えたVIO脱毛である。40~50代女性を中心に注目を集めているという。
VIO、つまりデリケートゾーンは他人に見せない場所だからそこまで気にしなくても......と思いきや、もし介護される日が来たらそうはいかなくなってしまう。脱毛せずにオムツを使用すると、雑菌が繁殖しやすいため悪臭が発生してしまい、介護する側にも負担になってしまうのだ。
また、デリケートゾーンはどうしても不潔になりやすく、高齢で免疫力が低下していると炎症や感染症を引き起こしてしまうこともよくあるという。そのリスクを軽減する意味でも、VIO脱毛は検討する価値があるだろう。
本書では他にも、「親を介護したきょうだいは遺産を多くもらえるのか」、「18歳の新成人を待ち受ける金銭トラブル」、「学校のタブレット支給でネットいじめが倍増」など、ウィズコロナ時代の「新常識」がずらりと並ぶ。
世の中の急激な変化を身近な例からわかりやすく知りたいときに、手に取ってみてはどうだろう。
(文・犬飼あゆむ/ライター)
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