2022年3月28日から、〈こどもみらい住宅支援事業〉交付申請の受付が始まった。子育て世帯や若者夫婦世帯の負担を軽減するとともに、住宅の省エネ化を国がサポートするというこの事業。住宅リフォームやマイホーム新築の際、国指定の住宅設備を設置すると、補助金を受け取ることができる。
これを機に、リフォームを考えてみてはいかがだろうか? こどもみらい住宅支援事業の概要をご説明するとともに、リフォームの参考になりそうな書籍を紹介しよう。
〈こどもみらい住宅支援事業〉に申請できるのは、令和3年4月1日時点で18歳未満の子がいる世帯、もしくは夫婦のいずれかが39歳以下の世帯。リフォームにかんしては、以下の必須工事(省エネ改修)を含む、費用が5万円以上の工事だ。2021年11月26日~2022年10月31日の間に契約した工事が対象となる。
〈必須工事〉
・住宅の省エネ改修
・窓、ドアなど開口部の断熱改修
・外壁・屋根・天井・床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
対象:太陽熱利用システム
節水型トイレ
高断熱浴槽
高効率給湯機
節湯水栓
〈任意工事〉
・子育て対応改修
対象:ビルトイン食器洗機
掃除しやすいレンジフード、
ビルトイン自動調理対応コンロ
浴室乾燥機
宅配ボックス
・耐震改修
・バリアフリー改修
対象:手すりの設置
段差解消
廊下幅等の拡張
ホームエレベーターの新設
衝撃緩和畳の設置
・空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等
・リフォーム瑕疵保険等への加入
少し条件が複雑なので、かしこくリフォームを計画したいところだ。
では、リフォームを考える際に役立ちそうな本を紹介していこう。
『やらなければいけない一戸建てリフォーム』(自由国民社)
高橋みちる 著
「こんな部屋にしたい、こんな暮らしにしたい」と考える前に、メンテナンスとして必ず「やらなければいけない」リフォームがある。〈こどもみらい住宅支援事業〉の任意工事のうち、「耐震改修」はそれに当たる。また窓や壁などの「断熱改修」も、省エネになると同時に、健康にもかかわる「やらなければいけない」リフォームだ。
本書では、そんな「やらなければいけない」リフォームをどう進めるべきか、リフォームコンサルタント・高橋みちるさんが詳しく説明してくれている。必要なリフォームは、家が建てられた年代によって違う。住宅建設に関する法が異なるからだ。自分の家が築何年で、どんなリフォームを「やらなければいけない」のか、リフォーム計画のはじめに把握しておきたい。
『理想の暮らしをかなえる50代からのリフォーム』(大和書房)
水越美枝子 著
「やらなければいけない」リフォームを押さえたら、いよいよ「やりたい」リフォームを考えてみよう。家事を快適にしたい。夫婦のストレスを減らしたい。老後、安心して暮らせるバリアフリーな住まいにしたい。そんな理想の住まいの叶え方を教えてくれるのは、一級建築士の水越美枝子さんだ。
水越さんの住まいづくりは、動線や収納を重視し、「美しく暮らす」住まいとして定評がある。エコやバリアフリーのリフォームを考えるなら、単に機能面を改善させるだけでなく、「こんな暮らしがしたかった」を取り入れて実現させてみては?
『間取りと素材で決まる 生きづらさを抱える子の生きる力を育む住まいとリフォーム』(あさ出版)
窪寺伸浩 著
〈こどもみらい住宅支援事業〉の名前の通り、この事業を利用する方のなかには子育て世帯も多いだろう。子どものための住まいとは、どんなものだろうか?
本書はなかでも、発達障害・グレーゾーンや不登校などの生きづらさを抱える子どもにスポットを当て、子どもの「生きる力」を育む住まいのつくり方を伝えている。「お手伝いができるようキッチンの幅は広く」、「朝から太陽の光を浴びてもらいたい」など、子どもに寄り添った視点で、あたたかい愛で包む住まいをつくり上げる。子育て対応リフォームの参考にぜひ。
『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』(ダイヤモンド社)
ちきりん 著
さて、実際にリフォームをしよう! と決まったなら、「じゃあ、会社はどう選べばいいの?」「お金や時間はどれくらいかかる?」「そもそもうちの家はリフォームするべき?」などなど、たくさんの疑問が出てくるはずだ。
本書には、文筆家のちきりんさんが、リフォームよりも大がかりなリノベーションをした際の疑問や発見がまとめられている。完全に顧客目線なので、「初めてリフォームやリノベーションをする」というときに読んでおくと、どこでつまずきやすくてどのように対応すればいいのか、これからの進め方のイメージを抱きやすい。安心してリフォームを始めたいならぜひ。
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