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「認知症?」と思って受診したら...「週刊朝日」が「シニアの隠れ発達障害」を取材

週刊朝日 2022年 2/11 号

 最近、親の様子がおかしい。70過ぎだし、もしかして認知症? と心配になり病院に行ってもらうと、返ってきた診断結果は、なんと「発達障害」だった――。

 実はこうした事例は、珍しいことではないのだという。2月1日発売の「週刊朝日」2/11号(朝日新聞出版)は、シニアの隠れ発達障害に迫っている。

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写真は「週刊朝日」2/11号(朝日新聞出版)

 そもそも発達障害とは、幼少期からの発達のアンバランスさによって、脳内の情報処理や制御に偏りが生じ、社会生活を送る上で困ることが起きている状態を指す。こうした状態は周囲には理解されにくく、脳の機能障害からくる失敗や困難を、「努力不足」などと非難されることもある。

 また、発達障害は幼少期に診断されるものというイメージもあるが、周りも本人も気づかなかっただけで、実際には大人になってから発達障害であることが分かるケースも多い。

 しかし、高齢者は、若いころに発達障害という概念がなかったこともあり、発達障害を疑って受診する人は少ない。そのため、認知症の疑いできた患者が、実際には発達障害だった――という診断結果がしばしば出るのだという。

診断を聞いて納得

 同記事では、A子さん(仮名、51歳)の家庭で起きたケースを紹介している。ある日、A子さんは母から「お父さんと一緒に過ごすのがしんどい。最近怒りっぽさが増したみたいで、ちょっと一緒に病院に行ってくれない?」と頼まれ、嫌がる父を説得して、診断につれていくことに。

 ところが、そこで医師が告げた言葉は「認知症というより、発達障害と呼ぶべき症状でしょう」という意外なもの。以前から周囲の人とコミュニケーションがうまく取れず、自己中心的な頑固者という側面があった父を理解できないでいたA子さんと母は、医師の言葉を聞いて、どこか納得がいったという。

 この例にもあるように、発達障害と気づかれないまま人生を過ごし、高齢者になって初めて診断されるケースは珍しくない。ではその時、家族はどのように接すれば良いのか。共通点も多い認知症と、どのように見分ければいいのか。同記事は、シニアの発達障害に関するさまざまな疑問点を専門家に取材しているので、詳しい内容を本誌でチェックしてほしい。

 今号はほかにも、近い将来予測される水道料金の値上がり率の全国市町村ランキング、混迷する政府のオミクロン株対策への専門家からの新提言、郷ひろみさんのCMが話題の「にしたんクリニック」の運営会社社長が語るヒットの秘訣、「テレビで会えない芸人」として知られる松元ヒロさんインタビューなど、充実のラインアップだ。表紙を飾る乃木坂46の山下美月さんのインタビューも見逃せない。

画像提供:朝日新聞出版
  • 書名 週刊朝日 2022年 2/11 号
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2022年2月 1日
  • 定価440円(税込)

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