正月には初詣に行く、という方も多いだろう。あなたが行く予定の神社には、どんな神様がいるのかご存じだろうか? 初詣に行く前に、日本の神話『古事記』を楽しく知れる、まったくタイプの違った4作品を紹介しよう。
『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』
ふわこういちろう・著、戸矢学・監修(講談社)
古事記というと、小難しい活字で読むもの? そんなことはない。『まんが古事記』なら、普段本を読み慣れない人でも、漫画で古事記の世界に入ることができる。活躍するのは、二頭身のゆるかわいい神様たち。天岩戸開き、ヤマタノオロチなどの主要なエピソードが、愛と涙と勇気たっぷりに、いきいきと繰り広げられる。
「もうこれより中には入らないでくださ~い!!」
(「其の二 天岩戸とヤマタノオロチ」セリフより)
『ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語』
小野寺優・著(KADOKAWA)
普段ライトノベルをよく読むという人にはこんな本もある。古事記の世界の神々が、まるで現代人のような「ラノベ口調」でしゃべりだす『ラノベ古事記』。太古の昔の話なのに、カタカナ言葉もオーバーリアクションも茶番劇もなんでもありだ。個性豊かな登場人物たちのなかから、推しキャラならぬ推し神を見つけても楽しいかもしれない。
「もうちょいざっくりラフな感じにお願いできないかしら? その序文、飽きちゃったの」
(「序」より)
『眠れないほど面白い「古事記」』
由良弥生・著(三笠書房)
陰謀と戦い、禁断の恋、嫉妬渦巻く愛憎劇。こちらはまるで昼ドラのような、スリリングでロマンチックな古事記だ。ヤマトタケルは悲劇の皇子だった? 浮気を疑われたコノハナサクヤビメが、出産の際に決行したこととは......? 神様たちの、ちょっとオトナな話を読みたい人におすすめ。
「いや、いや。そうすることで子(国)を生もうと思うのだが......」
(なるほど......そういうことなのね)
(上巻 1 イザナギとイザナミの誕生――国生みと神生み「まぐわいの儀式」より)
『現代語古事記』
竹田恒泰・著(学研プラス)
最後は、古事記を教養としてばっちり学びたい人に。古事記に初めてふれる人でもつまずかずにどんどん読める、わかりやすい完全現代語訳だ。筆者独自の視点の解説もていねいに加えられ、古事記の全貌を知ることができる。これを読めば、初詣でどの神社に行っても、家族や友達にうんちくを語れるはずだ。
『古事記』にはたくさんの神が登場しますが、その一番はじめに現れた神は、天之御中主神です。
(上つ巻「一 はじめに現れた神」解説より)
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?